日本史トレビア
はるか昔、学生時代の記憶をほじくり返すと、日本史の本筋と外れたエピソードが面白かった思い出が。本書はそんな歴史を彩った人々の、知られざる素顔と逸話240本以上を収録した雑学本です。取り上げられる人物は聖徳太子、弘法大師、織田信長、高杉晋作、勝海舟、渋沢栄一、森鴎外など時代を越えた豪華なスターたち。「日本の男色のはじまりは弘法大師だった!」「美しくなるには命がけ、鉛と水銀入り白粉」「水戸黄門が全国を漫遊したのはほんとうか」「芭蕉は忍者?」「大奥の美女50人をばっさりクビにした吉宗」「自分の棺桶に花火を仕掛けた林家正蔵」などなど、私が気になったタイトルはこんな感じ。各エピソードは、時代ごとに分類され、コンパクトにまとめられているので、ちょっとした時間に拾い読みするのにも最適です。
電車の吊り広告って、ついつい見てしまいませんか?ワイドショー的ミーハー心と、キャッチな見出しに心惹かれる感じ。雑学本を面白がる気持ちって、あれと似ている気がします。飲み会などの、ちょっとした話のネタにもなりますし、面白くて使える、オススメな一冊です。 |
男が惚れるシラノ
本作は1897年に初演され、なんと500日間で400回公演! パリ中が大興奮だったそう。今でも世界中で上演され、何度も映画化されている名作です。戯曲ゆえ、掛け合いのようなセリフ分割や、時に七五調のようにも聴こえるリズムが心地よく、台詞の美しさを実感します。言霊というけれど、やはり言葉の持つ力は強いのです。ロマンティックで、赤面する台詞の数々。けれど日本だって、昔は和歌を詠み、愛を語り合ったんですものね。
腕も立てば、弁も立つ伊達男で、陽気に劇を盛り上げるトリックスター、シラノ。大きな鼻に引け目を感じている彼は、ロクサーヌへの想いを諦め、二枚目クリスチャンの「代役」として、愛の詩を送り続けます。一人の女性を14年も慕い続け、死ぬ瞬間まで恋心を告白せず、生涯を終える格好よさ! まさに男の中の男、これぞ「騎士道」なのでしょう。舞台でシラノを演じたことのある尾上松緑は、本作を「武士道」や「歌舞伎」と通じるものがあると語っていたそうです。そういえば市川右近が数年前、シラノを演じておられました。納得! 緒形拳、江守 徹、仲代達矢、平幹二朗、橋爪功ら名優も演じてきたシラノ役。キャラメルボックス 2010秋公演“成井豊の世界名作劇場”の演目にも決定しています。ぜひご一読を! |
