天津今昔招待席 〜租界、にんげん模様
この作品は個人の伝記や時代の秘録ではない。歴史小説や政治回想録でもなく、百年前からの租界を舞台にした、人間の生きざまとそこに創られた租界文化を描くロマンである。
 登場人物は歴史に名を残した者もいるが主役は無名の老若男女が多数……骨を埋める覚悟の者や、一旗挙げをねらう者……で、歴史の谷間を生きた人間模様が感動を呼ぶ。
 舞台は北京南東の天津。かつて九カ国が租界を開設した国際都市で、独特の租界文化を創りあげていた。近年、天津の中国知識人自身の口から『侵略の歴史と租界文化は分けて考えよう』と、意見が公表されたほどだ。
 二〇〇四年、中国の会社が発行する情報誌JIN日本語版に連載を開始するや、掲載誌のコピーがインターネットで世界を飛び交うほどの人気に。
 マチともの語りでの公開にあたり、著者により追加取材と大幅な加筆訂正を加えた作品。

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