|
アウトダフェ/クリプトグラフ
『アウトダフェ』/アウトダフェとは、火あぶりの刑のこと。オデュッセウスAが戻った故郷は、天皇の勅命による発掘調査と歴史編纂事業のさなかにあった。それは人々の記憶の集積なのか、記録の切れ端なのか?黒こげになった、或いは文字化けした言葉から立ち現れるのは、宗教による業火なのか、原爆の、アウシュヴィッツの、チェルノブイリの、人類を焼く炎なのか?
『クリプトグラフ』/クリプトグラフとは、暗号受信機のこと。測量士としての俳優が、都市の遺物が発する暗号のような文字を音声化し、かつてどこかにあった都市の報告をする。血液都市、車窓都市、分娩都市、亡霊都市/原爆都市、天使都市/郷愁都市、戦争都市、声紋都市と風紋砂漠、写真都市、そして、秘密(クリプト)都市。 記憶や語られなかった過去を解きほぐそうとする松田正隆の最新作2編を収録。 著者紹介:1962年、長崎県生まれ。立命館大学文学部卒。京都市在住。90年〜97年まで劇団「時空劇場」代表を務め、劇作・演出を手がける。94年『坂の上の家』で第一回OMS戯曲賞大賞受賞。96年『海と日傘』で岸田戯曲賞を受賞。97年『月の岬』で読売演劇大賞作品賞受賞。98年『夏の砂の上』で読売文学賞受賞。2000年には京都府文化奨励賞を受賞。劇団解散後、フリーの劇作家として、青年団、文学座、演劇集団円などに作品を書き下ろしている。舞台戯曲の他、黒木和雄監督作品『美しい夏キリシマ』にて映画脚本を手がけ、『紙屋悦子の青春』は原作として映画化されている。2003年「マレビトの会」を結成し、劇作及び演出活動を開始。マレビトの会の主な作品に『島式振動器官』、『パライゾノート』、『アウトダフェ』、『クリプトグラフ』などがある。現在、京都造形芸術大学 舞台芸術学科客員教授。 オンデマンド印刷本はこちら(BookParkでのご注文になります) 対象年齢:G
dotbookダウンロード
価格:¥630
| ||