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	<title>マガジン航[kɔː]</title>
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		<title>電子書籍はなにを売るのか</title>
		<link>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/03/12/baibai/</link>
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		<pubDate>Fri, 12 Mar 2010 05:05:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>magazine_k editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[書店]]></category>
		<category><![CDATA[電子書籍]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.dotbook.jp/magazine-k/?p=2288</guid>
		<description><![CDATA[posted by 藤巻法明（印刷会社勤務）
〈あかんあかん〉〈なんぼええもん描いたってそないに売れるもんじゃない〉〈ええもんは一般の読者が買おてくれるなんて、そら夢みたいな話や〉〈貸本は最初から売本とは別のルートでまかれるんや〉〈書店には並ばへんのや。うちで出してるのは、あくまで貸本屋向けなんやで〉とは〈資金繰りのために次から次へと点数を出さねば会社はたちまちお手あげ〉な日の丸文庫社長の言葉だ（『劇画バカたち!!』松本正彦、二〇〇九年、青林工藝舎）。
老女が番をしていた古本屋の情景を思い出す。元々は貸本屋で、以前に貸していた漫画単行本が主な商品だった。この店で石森章太郎の『テレビ小僧』を小学生の私は買った。黄緑と橙の二色が目立つ表紙の青林堂版だ。
話は変わる。レコード業界も映像ソフト業界も出版業界も創作物を複製したパッケージ（レコード、ビデオ、本）を売ることで成り立ってきた。今ではレコードがＣＤにビデオはＤＶＤへとパッケージは成り変わったが、本だけは成り変わらない。本には再生装置というハードが必要ないからだ。本は記録媒体であると同時に再生装置も兼ね備えている。しかし。ここ数年。本と同じように記録と再生の機能を持ったハードが発売。携帯電話もその一例だ。音楽や映像といった創作物はデジタルデータとしてインターネットを介したダウンロードもしくはストリーミングという方式で販売され、パッケージに依存した従来の方法は脅かされている。

さて出版業界。文字や図版がデジタル化された電子書籍というものがある。しかし。幾度となく話題になっては消えた。電子書籍は再生装置などとは無縁な「本」を再生装置がなければ読めないものとする。多くに受け入れられないのは当然だろう。ところが。最近では優れた再生装置がいくつか出現。人々の身体感覚にもそのような読書形態を受け入れる兆しがでてきた。出版業界も先の二つの業界と同じ道を歩むのだろうか。さらに。出版という行為やら著者の印税やら本の流通やらのこれまでに蓄積されてきた問題が電子書籍を巡って噴出。読者不在の感は何となく否めないものの活発に議論がなされているようだ。
電子書籍が主流になると紙の本はどうなるのか。図書館での電子書籍の取り扱いはどうなるのか。「紙本は最初から電子本とは別のルートでまかれるんや」「ダウンロードはできへんのや。うちで出してるのは、あくまで図書館向けなんやで」といった出版社も現れるかもしれない。しかし。一番困ることはデジタルデータには新品や中古といった概念が無く、パッケージも無いことだ。つまり。古本屋では電子書籍を取り扱うことができない。
話は戻って小学生時代のある日。札幌ラーメン「どさん子」が開店した。初めて食べた塩バターコーンラーメン。たちまち私は虜になる。しかし。親にねだるのも祖父を言いくるめてお金を貰って食べに行くのにも限界があった。そのとき。「どさん子」の三、四軒隣にあった冒頭の古本屋が漫画単行本を五十円で買ってくれるという情報を得る。そして。それまで友人と競いながら集めていた漫画単行本を七冊ずつ老女に売っては三百五十円の塩バターコーンラーメンを食べに行くようになった。
これからは何を売ればよいのだろう。
（『彷書月刊』での藤巻氏の連載コラム、「昼寝のまくら」第38回「売買」[2010年3月号掲載]を改題し転載しました。）
 Tweet This Post]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>posted by 藤巻法明（印刷会社勤務）</p>
<p>〈あかんあかん〉〈なんぼええもん描いたってそないに売れるもんじゃない〉〈ええもんは一般の読者が買おてくれるなんて、そら夢みたいな話や〉〈貸本は最初から売本とは別のルートでまかれるんや〉〈書店には並ばへんのや。うちで出してるのは、あくまで貸本屋向けなんやで〉とは〈資金繰りのために次から次へと点数を出さねば会社はたちまちお手あげ〉な日の丸文庫社長の言葉だ（『劇画バカたち!!』松本正彦、二〇〇九年、青林工藝舎）。</p>
<p>老女が番をしていた古本屋の情景を思い出す。元々は貸本屋で、以前に貸していた漫画単行本が主な商品だった。この店で石森章太郎の『テレビ小僧』を小学生の私は買った。黄緑と橙の二色が目立つ表紙の青林堂版だ。</p>
<p>話は変わる。レコード業界も映像ソフト業界も出版業界も創作物を複製したパッケージ（レコード、ビデオ、本）を売ることで成り立ってきた。今ではレコードがＣＤにビデオはＤＶＤへとパッケージは成り変わったが、本だけは成り変わらない。本には再生装置というハードが必要ないからだ。本は記録媒体であると同時に再生装置も兼ね備えている。しかし。ここ数年。本と同じように記録と再生の機能を持ったハードが発売。携帯電話もその一例だ。音楽や映像といった創作物はデジタルデータとしてインターネットを介したダウンロードもしくはストリーミングという方式で販売され、パッケージに依存した従来の方法は脅かされている。</p>
<p><span id="more-2288"></span></p>
<p>さて出版業界。文字や図版がデジタル化された電子書籍というものがある。しかし。幾度となく話題になっては消えた。電子書籍は再生装置などとは無縁な「本」を再生装置がなければ読めないものとする。多くに受け入れられないのは当然だろう。ところが。最近では優れた再生装置がいくつか出現。人々の身体感覚にもそのような読書形態を受け入れる兆しがでてきた。出版業界も先の二つの業界と同じ道を歩むのだろうか。さらに。出版という行為やら著者の印税やら本の流通やらのこれまでに蓄積されてきた問題が電子書籍を巡って噴出。読者不在の感は何となく否めないものの活発に議論がなされているようだ。</p>
<p>電子書籍が主流になると紙の本はどうなるのか。図書館での電子書籍の取り扱いはどうなるのか。「紙本は最初から電子本とは別のルートでまかれるんや」「ダウンロードはできへんのや。うちで出してるのは、あくまで図書館向けなんやで」といった出版社も現れるかもしれない。しかし。一番困ることはデジタルデータには新品や中古といった概念が無く、パッケージも無いことだ。つまり。古本屋では電子書籍を取り扱うことができない。</p>
<p>話は戻って小学生時代のある日。札幌ラーメン「どさん子」が開店した。初めて食べた塩バターコーンラーメン。たちまち私は虜になる。しかし。親にねだるのも祖父を言いくるめてお金を貰って食べに行くのにも限界があった。そのとき。「どさん子」の三、四軒隣にあった冒頭の古本屋が漫画単行本を五十円で買ってくれるという情報を得る。そして。それまで友人と競いながら集めていた漫画単行本を七冊ずつ老女に売っては三百五十円の塩バターコーンラーメンを食べに行くようになった。</p>
<p>これからは何を売ればよいのだろう。</p>
<p>（<a href="http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/" target="_blank">『彷書月刊』</a>での藤巻氏の連載コラム、「昼寝のまくら」第38回「売買」[2010年3月号掲載]を改題し転載しました。）</p>
<p align="left"><a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E9%9B%BB%E5%AD%90%E6%9B%B8%E7%B1%8D%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%AB%E3%82%92%E5%A3%B2%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B+http://bit.ly/dzMYY7+%23magazine_k" title="Post to Twitter"><img class="nothumb" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/plugins/tweet-this/icons/tt-twitter.png" alt="Post to Twitter" /></a> <a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E9%9B%BB%E5%AD%90%E6%9B%B8%E7%B1%8D%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%AB%E3%82%92%E5%A3%B2%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B+http://bit.ly/dzMYY7+%23magazine_k" title="Post to Twitter">Tweet This Post</a></p>]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>激論『デジタル出版の未来』を開催</title>
		<link>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/03/07/g2_event/</link>
		<comments>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/03/07/g2_event/#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 07 Mar 2010 03:24:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>magazine_k editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[ドットブックの紹介]]></category>
		<category><![CDATA[理想書店]]></category>
		<category><![CDATA[電子書籍]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.dotbook.jp/magazine-k/?p=2263</guid>
		<description><![CDATA[posted by 理想書店
昨日3月6日の夜、三省堂書店神保町本店にて、出版の未来を語り合うシンポジウム、「激論『デジタル出版の未来』」が開催されました。
このイベントは、講談社のノンフィクションメディア『G2』vol.3の発売に合わせて行われたもので、パネラーに元ライブドアの堀江貴文氏、ボイジャー代表取締役の萩野正昭氏、電子出版や著作権の問題に詳しい弁護士の村瀬拓男氏を迎え、ノンフィクション作家の石井光太氏の司会により進行し、客席との質疑応答も含め、活発な議論が行われました。
このシンポジウムに連動した期間限定キャンペーンとして、3月7日（日）までボイジャーの理想書店にて、『G2』vol.3の「フリー」特集記事の一部を無料でダウンロードして読むことができます（※無料キャンペーンはすでに終了しました）。
▼「フリー」特集・萩野正昭インタビュー
アップストアの裏側、アマゾンの動向、そしてグーグルの野望を知り尽くした男が、電子出版の最前線と問題点を解き明かす。
▼「フリー」特集・堀江貴文インタビュー
iPhoneで、ブログで、ツイッターで……。ＩＴを最もよく知る男が、おカネを儲けるヒントを提起する。
▼「フリー」特集・小林弘人インタビュー
タダにするだけでは、実はダメ――。『フリー』を最もよく知る「ＩＴメディアの仕掛け人」自らが、無料化戦略の本質を分析する。
電子書籍版『G2』についての詳細はこちら

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			<content:encoded><![CDATA[<p>posted by 理想書店</p>
<p>昨日3月6日の夜、三省堂書店神保町本店にて、出版の未来を語り合うシンポジウム、「激論『デジタル出版の未来』」が開催されました。</p>
<div id="attachment_2268" class="wp-caption alignnone" style="width: 460px"><img class="size-full wp-image-2268" title="G2event_paneller" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/uploads/2010/03/G2event_paneller.jpg" alt="左から石井光太、堀江貴文、萩野正昭、村瀬拓男の各氏。" width="450" height="338" /><p class="wp-caption-text">左から石井光太、堀江貴文、萩野正昭、村瀬拓男の各氏。</p></div>
<p>このイベントは、講談社のノンフィクションメディア<a href="http://www.dotbook.jp/pub/kd/g2.php/" target="_blank">『G2』</a>vol.3の発売に合わせて行われたもので、パネラーに元ライブドアの堀江貴文氏、ボイジャー代表取締役の萩野正昭氏、電子出版や著作権の問題に詳しい弁護士の村瀬拓男氏を迎え、ノンフィクション作家の石井光太氏の司会により進行し、客席との質疑応答も含め、活発な議論が行われました。</p>
<p>このシンポジウムに連動した期間限定キャンペーンとして、3月7日（日）までボイジャーの<a href="http://www.dotbook.jp/store/" target="_blank">理想書店</a>にて、『G2』vol.3の「フリー」特集記事の一部を無料でダウンロードして読むことができます（※無料キャンペーンはすでに終了しました）。</p>
<p>▼「フリー」特集・萩野正昭インタビュー<br />
アップストアの裏側、アマゾンの動向、そしてグーグルの野望を知り尽くした男が、電子出版の最前線と問題点を解き明かす。</p>
<p>▼「フリー」特集・堀江貴文インタビュー<br />
iPhoneで、ブログで、ツイッターで……。ＩＴを最もよく知る男が、おカネを儲けるヒントを提起する。</p>
<p>▼「フリー」特集・小林弘人インタビュー<br />
タダにするだけでは、実はダメ――。『フリー』を最もよく知る「ＩＴメディアの仕掛け人」自らが、無料化戦略の本質を分析する。</p>
<p>電子書籍版『G2』についての詳細は<a href="http://www.dotbook.jp/pub/kd/g2.php" target="_blank">こちら<br />
</a></p>
<p align="left"><a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E6%BF%80%E8%AB%96%E3%80%8E%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E5%87%BA%E7%89%88%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%80%8F%E3%82%92%E9%96%8B%E5%82%AC+http://bit.ly/aPIZk4+%23magazine_k" title="Post to Twitter"><img class="nothumb" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/plugins/tweet-this/icons/tt-twitter.png" alt="Post to Twitter" /></a> <a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E6%BF%80%E8%AB%96%E3%80%8E%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E5%87%BA%E7%89%88%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%80%8F%E3%82%92%E9%96%8B%E5%82%AC+http://bit.ly/aPIZk4+%23magazine_k" title="Post to Twitter">Tweet This Post</a></p>]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>ジャパニーズ・ブックダム（仮称）計画案</title>
		<link>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/03/05/japanese_bookdom_project/</link>
		<comments>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/03/05/japanese_bookdom_project/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 05 Mar 2010 04:24:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>magazine_k editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[ジャパニーズ・ブックダム]]></category>
		<category><![CDATA[出版流通]]></category>
		<category><![CDATA[図書館]]></category>
		<category><![CDATA[電子書籍]]></category>

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		<description><![CDATA[posted by 沢辺均（ポット出版）
※この記事はポット出版のウェブサイト「ポットの日誌」（2月22日）に掲載された「日本語の本の全文検索→一部表示サーバーをインターネット上につくる（仮称＝ジャパニーズ・ブックダム）」という文章を改題して転載したものです。
日本語の本の全文検索
→一部表示サーバーをインターネット上につくる
何度か「ジャパニーズ・ブックダム」という計画をやりたい、と表明していたので、その具体的なことをできるだけ整理してみました。
「ジャパニーズ・ブックダム計画」は、日本で、日本語（ジャパニーズ）の本（将来は雑誌や電子書籍も）のインターネット上での全文検索を可能にし、検索されたページ＝本の一部表示をするサーバー設置を、国立国会図書館と出版社の共同の取組みで実現しようというものです。
国立国会図書館 長尾真館長が、いわゆる「長尾プラン」を発表して、本を生業にしている出版業界、書店、取次、図書館、をはじめネットワークでさまざまな発言している人たちの間でも話題になりました。この構想は、国立国会図書館が、日本全国さまざまな地域に住む人たちに、ひとしく資料へのアクセスを提供するために、書籍を電子化し、利用者からの料金徴収をおこなうというものでした。
今日大きな話題になっている電子書籍の普及は、KindleやiPadを始めとした電子書籍端末と、端末で読むことのできる読み物（＝書籍／コンテンツ）の提供という、二つのバランスによって大きく左右されると思います。
KindleやiPadが騒がれていますが、日本ではまだ「実験」や「挑戦」の状態のようです。ただし、この電子書籍は、デジタル／ネットワークがますます拡大し定着している中で、いずれ普及するのは間違いないと思います。そこで、それを活用した新たな出版状況、書籍の世界を豊かにする取組みを、できるところから進めたいと思います。
出版社の積極的な取組みで、本の全文検索→一部表示のデータベースサイト＝「ジャパニーズ・ブックダム」の実現をその第一歩としたいと考えました。

ジャパニーズ・ブックダムとは何か
・インターネット上のデータベースサーバとして
・日本語で書かれた書籍の
・ページスキャン画像からOCRでテキストにしたものから
・「言葉」による全文を対象にした検索を提供し
・スキャン画像の一定ページ部分を表示させる
ものです。そして、ここで一部表示させる書籍は、
・このジャパニーズ・ブックダム計画に賛同する出版社一社一社が
・著作権者の了解を得て、提供する
ものです。
国立国会図書館の保存のための
デジタル化（画像スキャン）との関係
現在、国立国会図書館がすすめているのは、発行年の古いものからスキャニングして画像を保存し、国立国会図書館内での閲覧に画像表示を提供するというものです。
OCRでのテキスト化は出版社代表を含む関係者協議会との合意として、行なわないとしています。しかし、国会図書館内での閲覧のためにデジタル化された書籍を探す時も、全文検索どころか、タイトルやせいぜい目次データ程度しか検索することができません。
そうして「探し出した」書籍も、テキストデータを含まないため画像のファイルを1ページずつ目で見て、必要箇所があるかどうかを探さねばなりません。館内閲覧は、利用者・研究者にとっての利便向上どころか、むしろ後退だと見られてしまいそうです。
さらには、既にGoogleの全文検索（Googleブックサーチ）が実現しているなかで、館内での閲覧にとどまっていては、読者から見て歯がゆいだけではないでしょうか？ むしろ、今、出版社自身が書籍の全文検索→一部表示に前向きに取組み、検索の利便性を高め書籍へのアクセスを豊富にし本の世界そのものを豊かにする、それがひいては出版の未来につなげていけるのではないでしょうか？ 出版の未来の可能性とすることができるのではないでしょうか？
「長尾プラン」との関係
2008年、国立国会図書館の長尾真館長が、いわゆる「長尾プラン」を発表しました。「長尾プラン」は、電子化した本を、図書館を経由してさまざまな地域に住む人々に、ネットワークから一定の利用料を徴収して提供しようというものです。
「長尾プラン」の画期的な意義は、出版社の商業活動の成果物である書籍の利用に、図書館が利用料徴収を打ち出した点です。これまで、図書館は「無料の原則」により、利用者からの費用徴収にほとんど対応していませんでした。「長尾プラン」は「無料の原則」から一歩踏み出し、単なるサービスの有料化ではなく、極めて高度なサービスに限って費用徴収する可能性を示しました。
出版社は、商業活動を通して、日本の知的なインフラづくりの一部を担ってきたといえます。そういう意味では、出版社の商業活動もまた公共的性格を合わせ持つと言えるでしょう。「長尾プラン」は、こうした出版の公共的な側面をふまえたうえで、図書館界が出版界と協同して、知的インフラを支えることに取り組もうとするものだと言うことができます。
一方、電子書籍の行く末の不確定さや、コンテンツを生み出すための費用のあり方、あるいはそうした費用をどの程度一般の読者に負担してもらうのかという見通しは不鮮明な状況です。さらに「図書館経由で書籍をすべて読めるようにする際の費用金額」の確定や、そのルール作り、組織づくりは今すぐに実現できるものではありません。費用を徴収したものの、それでそもそも徴収のための費用をまかなえるのか？　まだまだ手探りで検討していかなければならないことが山積みだと思います。
したがって、長尾プランの画期的な意義を了解したうえで、まず、本の全文検索→一部のページ画像の表示からはじめ、国立国会図書館との前向きな協議、電子書籍市場の動向をふまえた取組みを、同時に進めていくことが有効だと考えます。
日本の知的なインフラ、と経済発展
日本経済は、金融危機から始まった世界的な不況のただ中にいます。
環境産業の育成など、いくつかのアイデアが提出されていますが、どのようなアイデアもその発展の基礎は、全国民の知的水準の向上です。その点で、書籍と読書が子供から大人に果たす役割はとても大きなものだと思います。
子供に学校や図書館や書店を通じて、読書習慣のための基本条件を提供すること、大人にも書店や図書館を通じて、常にさまざまな選択肢に耐える書籍が提供されることが、今後の日本の産業の発展に欠くことのできない基礎をきずきます。そしてこの書籍を提供する一翼を担っているのが出版界です。
こうした意義をもつ出版界が、図書館などと協同して、書籍の世界を豊かにすることは、出版界の利益にかなうばかりでなく、日本経済、ひいては日本の発展に寄与するものです。
補足──1　
ジャパニーズ・ブックダム計画を出版社として推進する理由
出版業界は、これまでも電子書籍に取組んできました。2000年の電子書籍実証実験をはじめ、各社で、あるいは複数の出版社の協同の事業としてさまざまな取組みがありました。しかし、電子書籍が大きな話題になる現在、出版界は「ネット社会の発展」に抵抗する、コンサバなものだと思われていないでしょうか？
もちろんこのような世論は、われわれ出版社の責任も大きいと思います。したがって、ここでもう一度、ネットワーク社会の発展に寄与する大胆な取組みが必要ではないかと思うのです。さらに、次のような可能性も生まれるでしょう。
・検索システムのAPIを提供することによる、個人／法人による独自のサービスの発展
・全文検索→一部表示サービスによる、書籍利用・購入の促進
・このシステム構築により著作権者データベースの整備が必然となり、その準備が始まる
・著作権者データベースが、著作物の一部・全部の有料利用を機会を増やす可能性
・国立国会図書館のスキャニング画像／OCRを利用した、絶版本などの復刊や、電子書籍化の可能性
著作物は、より多く・長く、利用され・利用しあうことで生かされるものだと思います。
利用の制限よりも、利用の対価を適切に交換することで、もっともっと利用されるようにすべきです。そのためには、著作権者の正確な把握、徴収システム、著作権者の意思にもとづいた出版社の協力、などを整備しなければなりません。このジャパニーズ・ブックダムの取組みは、こうした体制作りの第一歩になりえると思います。
補足──2　
ジャパニーズ・ブックダム計画をめぐるいくつかの考え
データの提供は、既刊本のすべてを出発の条件にしなくても良いと思います。
たとえば、
・今後あらたに発行する際に、著作権者の了解をえて提供することから始める。「すべて」にこだわって提供時期を先にするのではなく、まず提供してから、拡充に取組むのも一つの方法です
・著作権者の意思を尊重して、まず提供意思のある著作権者のものから公開していくことも一つの方法です
・このデータベースを利用した、個人・法人などさまざまな人々の独自サービスが行われるような公開性・オープン性に留意したいと思ってます。
■関連記事
・ジャパニーズ・ブックダムの夢
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			<content:encoded><![CDATA[<p>posted by 沢辺均（ポット出版）</p>
<p>※この記事はポット出版のウェブサイト「ポットの日誌」（2月22日）に掲載された<a href="http://www.pot.co.jp/diary/20100222_222832493916834.html" target="_blank">「日本語の本の全文検索→一部表示サーバーをインターネット上につくる（仮称＝ジャパニーズ・ブックダム）」</a>という文章を改題して転載したものです。</p>
<h3>日本語の本の全文検索<br />
→一部表示サーバーをインターネット上につくる</h3>
<p>何度か「ジャパニーズ・ブックダム」という計画をやりたい、と表明していたので、その具体的なことをできるだけ整理してみました。</p>
<p>「ジャパニーズ・ブックダム計画」は、日本で、日本語（ジャパニーズ）の本（将来は雑誌や電子書籍も）のインターネット上での全文検索を可能にし、検索されたページ＝本の一部表示をするサーバー設置を、国立国会図書館と出版社の共同の取組みで実現しようというものです。</p>
<p>国立国会図書館 長尾真館長が、いわゆる「長尾プラン」を発表して、本を生業にしている出版業界、書店、取次、図書館、をはじめネットワークでさまざまな発言している人たちの間でも話題になりました。この構想は、国立国会図書館が、日本全国さまざまな地域に住む人たちに、ひとしく資料へのアクセスを提供するために、書籍を電子化し、利用者からの料金徴収をおこなうというものでした。</p>
<p>今日大きな話題になっている電子書籍の普及は、KindleやiPadを始めとした電子書籍端末と、端末で読むことのできる読み物（＝書籍／コンテンツ）の提供という、二つのバランスによって大きく左右されると思います。</p>
<p>KindleやiPadが騒がれていますが、日本ではまだ「実験」や「挑戦」の状態のようです。ただし、この電子書籍は、デジタル／ネットワークがますます拡大し定着している中で、いずれ普及するのは間違いないと思います。そこで、それを活用した新たな出版状況、書籍の世界を豊かにする取組みを、できるところから進めたいと思います。</p>
<p>出版社の積極的な取組みで、本の全文検索→一部表示のデータベースサイト＝「ジャパニーズ・ブックダム」の実現をその第一歩としたいと考えました。</p>
<p><span id="more-2231"></span></p>
<h3>ジャパニーズ・ブックダムとは何か</h3>
<p>・インターネット上のデータベースサーバとして<br />
・日本語で書かれた書籍の<br />
・ページスキャン画像からOCRでテキストにしたものから<br />
・「言葉」による全文を対象にした検索を提供し<br />
・スキャン画像の一定ページ部分を表示させる</p>
<p>ものです。そして、ここで一部表示させる書籍は、</p>
<p>・このジャパニーズ・ブックダム計画に賛同する出版社一社一社が<br />
・著作権者の了解を得て、提供する</p>
<p>ものです。</p>
<h3>国立国会図書館の保存のための<br />
デジタル化（画像スキャン）との関係</h3>
<p>現在、国立国会図書館がすすめているのは、発行年の古いものからスキャニングして画像を保存し、国立国会図書館内での閲覧に画像表示を提供するというものです。</p>
<p>OCRでのテキスト化は出版社代表を含む関係者協議会との合意として、行なわないとしています。しかし、国会図書館内での閲覧のためにデジタル化された書籍を探す時も、全文検索どころか、タイトルやせいぜい目次データ程度しか検索することができません。</p>
<p>そうして「探し出した」書籍も、テキストデータを含まないため画像のファイルを1ページずつ目で見て、必要箇所があるかどうかを探さねばなりません。館内閲覧は、利用者・研究者にとっての利便向上どころか、むしろ後退だと見られてしまいそうです。</p>
<p>さらには、既にGoogleの全文検索（Googleブックサーチ）が実現しているなかで、館内での閲覧にとどまっていては、読者から見て歯がゆいだけではないでしょうか？ むしろ、今、出版社自身が書籍の全文検索→一部表示に前向きに取組み、検索の利便性を高め書籍へのアクセスを豊富にし本の世界そのものを豊かにする、それがひいては出版の未来につなげていけるのではないでしょうか？ 出版の未来の可能性とすることができるのではないでしょうか？</p>
<h3>「長尾プラン」との関係</h3>
<p>2008年、国立国会図書館の長尾真館長が、いわゆる「長尾プラン」を発表しました。「長尾プラン」は、電子化した本を、図書館を経由してさまざまな地域に住む人々に、ネットワークから一定の利用料を徴収して提供しようというものです。</p>
<p>「長尾プラン」の画期的な意義は、出版社の商業活動の成果物である書籍の利用に、図書館が利用料徴収を打ち出した点です。これまで、図書館は「無料の原則」により、利用者からの費用徴収にほとんど対応していませんでした。「長尾プラン」は「無料の原則」から一歩踏み出し、単なるサービスの有料化ではなく、極めて高度なサービスに限って費用徴収する可能性を示しました。</p>
<p>出版社は、商業活動を通して、日本の知的なインフラづくりの一部を担ってきたといえます。そういう意味では、出版社の商業活動もまた公共的性格を合わせ持つと言えるでしょう。「長尾プラン」は、こうした出版の公共的な側面をふまえたうえで、図書館界が出版界と協同して、知的インフラを支えることに取り組もうとするものだと言うことができます。</p>
<p>一方、電子書籍の行く末の不確定さや、コンテンツを生み出すための費用のあり方、あるいはそうした費用をどの程度一般の読者に負担してもらうのかという見通しは不鮮明な状況です。さらに「図書館経由で書籍をすべて読めるようにする際の費用金額」の確定や、そのルール作り、組織づくりは今すぐに実現できるものではありません。費用を徴収したものの、それでそもそも徴収のための費用をまかなえるのか？　まだまだ手探りで検討していかなければならないことが山積みだと思います。</p>
<p>したがって、長尾プランの画期的な意義を了解したうえで、まず、本の全文検索→一部のページ画像の表示からはじめ、国立国会図書館との前向きな協議、電子書籍市場の動向をふまえた取組みを、同時に進めていくことが有効だと考えます。</p>
<h3>日本の知的なインフラ、と経済発展</h3>
<p>日本経済は、金融危機から始まった世界的な不況のただ中にいます。<br />
環境産業の育成など、いくつかのアイデアが提出されていますが、どのようなアイデアもその発展の基礎は、全国民の知的水準の向上です。その点で、書籍と読書が子供から大人に果たす役割はとても大きなものだと思います。</p>
<p>子供に学校や図書館や書店を通じて、読書習慣のための基本条件を提供すること、大人にも書店や図書館を通じて、常にさまざまな選択肢に耐える書籍が提供されることが、今後の日本の産業の発展に欠くことのできない基礎をきずきます。そしてこの書籍を提供する一翼を担っているのが出版界です。</p>
<p>こうした意義をもつ出版界が、図書館などと協同して、書籍の世界を豊かにすることは、出版界の利益にかなうばかりでなく、日本経済、ひいては日本の発展に寄与するものです。</p>
<h3>補足──1　<br />
ジャパニーズ・ブックダム計画を出版社として推進する理由</h3>
<p>出版業界は、これまでも電子書籍に取組んできました。2000年の電子書籍実証実験をはじめ、各社で、あるいは複数の出版社の協同の事業としてさまざまな取組みがありました。しかし、電子書籍が大きな話題になる現在、出版界は「ネット社会の発展」に抵抗する、コンサバなものだと思われていないでしょうか？</p>
<p>もちろんこのような世論は、われわれ出版社の責任も大きいと思います。したがって、ここでもう一度、ネットワーク社会の発展に寄与する大胆な取組みが必要ではないかと思うのです。さらに、次のような可能性も生まれるでしょう。</p>
<p>・検索システムのAPIを提供することによる、個人／法人による独自のサービスの発展<br />
・全文検索→一部表示サービスによる、書籍利用・購入の促進<br />
・このシステム構築により著作権者データベースの整備が必然となり、その準備が始まる<br />
・著作権者データベースが、著作物の一部・全部の有料利用を機会を増やす可能性<br />
・国立国会図書館のスキャニング画像／OCRを利用した、絶版本などの復刊や、電子書籍化の可能性</p>
<p>著作物は、より多く・長く、利用され・利用しあうことで生かされるものだと思います。<br />
利用の制限よりも、利用の対価を適切に交換することで、もっともっと利用されるようにすべきです。そのためには、著作権者の正確な把握、徴収システム、著作権者の意思にもとづいた出版社の協力、などを整備しなければなりません。このジャパニーズ・ブックダムの取組みは、こうした体制作りの第一歩になりえると思います。</p>
<h3>補足──2　<br />
ジャパニーズ・ブックダム計画をめぐるいくつかの考え</h3>
<p>データの提供は、既刊本のすべてを出発の条件にしなくても良いと思います。<br />
たとえば、</p>
<p>・今後あらたに発行する際に、著作権者の了解をえて提供することから始める。「すべて」にこだわって提供時期を先にするのではなく、まず提供してから、拡充に取組むのも一つの方法です<br />
・著作権者の意思を尊重して、まず提供意思のある著作権者のものから公開していくことも一つの方法です<br />
・このデータベースを利用した、個人・法人などさまざまな人々の独自サービスが行われるような公開性・オープン性に留意したいと思ってます。</p>
<p>■関連記事<br />
・<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/the_dream_of_japanese_bookdom/" target="_blank">ジャパニーズ・ブックダムの夢</a></p>
<p align="left"><a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%A0%EF%BC%88%E4%BB%AE%E7%A7%B0%EF%BC%89%E8%A8%88%E7%94%BB%E6%A1%88+http://bit.ly/a4k6N0+%23magazine_k" title="Post to Twitter"><img class="nothumb" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/plugins/tweet-this/icons/tt-twitter.png" alt="Post to Twitter" /></a> <a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%A0%EF%BC%88%E4%BB%AE%E7%A7%B0%EF%BC%89%E8%A8%88%E7%94%BB%E6%A1%88+http://bit.ly/a4k6N0+%23magazine_k" title="Post to Twitter">Tweet This Post</a></p>]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>読み物コーナーに新記事を追加</title>
		<link>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/03/01/yomimono_tsuika-6/</link>
		<comments>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/03/01/yomimono_tsuika-6/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 01 Mar 2010 08:12:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>magazine_k editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[お知らせ]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.dotbook.jp/magazine-k/?p=2208</guid>
		<description><![CDATA[posted by 仲俣暁生
読み物コーナーに、numabooksの内沼晋太郎さんによる「拡張する本～本の未来にまつわる現場報告」という文章を掲載しました。原稿用紙にしてたっぷりと30枚以上の、読み応えのある論考です。ブックコーディネーターとしての内沼さんの活動は、上のリンク先のサイトや、昨年に出た著書『本の未来をつくる仕事／仕事の未来をつくる本』でくわしく知ることができます。
今回の文章は、もともと「U30」つまり30歳未満の若い世代の書き手を集めた文芸誌に掲載されたもの。インターネットや携帯電話とともに成長したこの世代にとって、アナログかデジタルか、という対立はあまり意味をもたないようです。
コーディネーターとして業界の内と外をつないできた内沼さんの目には、古書や洋書や同人誌、トークイベントやパーティなどのほうが、「出版流通システムの都合で均質化された紙の束」よりもはるかに自由で魅力的で可能性のある「本」として映っている。そして「電子書籍」も、そのうちの選択肢の一つとして相対化されています。
ともすれば「紙」か「デジタル」かという「神学論争」に陥りがちな電子出版をめぐる議論ですが、紙もデジタルも、リアルイベントもインターネットも並列で受け止める態度の方が、はるかに自然です。むしろ問題なのは、出版業界の「内」と「外」の間によこたわる商習慣の落差や認識のギャップではないか、という重要な指摘が、この文章ではなされているように思います。
いま「出版業界」の外で行われている、さまざまな「本」への取り組みが具体的にたっぷり紹介されており、それらへのポータルとしても役に立つ記事です。出版業界内の方も、業界以外の方も、どうぞお楽しみ下さい。
 Tweet This Post]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>posted by 仲俣暁生</p>
<p>読み物コーナーに、<a href="http://numabooks.com/" target="_blank">numabooks</a>の内沼晋太郎さんによる<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/books_are_expanding/" target="_blank">「拡張する本～本の未来にまつわる現場報告」</a>という文章を掲載しました。原稿用紙にしてたっぷりと30枚以上の、読み応えのある論考です。ブックコーディネーターとしての内沼さんの活動は、上のリンク先のサイトや、昨年に出た著書『本の未来をつくる仕事／仕事の未来をつくる本』でくわしく知ることができます。</p>
<div id="attachment_2220" class="wp-caption alignnone" style="width: 460px"><img class="size-full wp-image-2220" title="numabooks" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/uploads/2010/03/numabooks1.jpg" alt="内沼晋太郎さんの著書『本の未来をつくる仕事／仕事の未来をつくる本』（左）。この本は前から（タテ組み）とうしろから（横組み）の両方で読むことができる。奥は今回紹介する記事が最初に掲載された『早稲田文学増刊 wasebunU30』。" width="450" height="338" /><p class="wp-caption-text">内沼晋太郎さんの著書『本の未来をつくる仕事／仕事の未来をつくる本』（左）。この本は前から（タテ組み）とうしろから（横組み）の両方で読むことができる。奥は今回紹介する記事が最初に掲載された『早稲田文学増刊 wasebunU30』。</p></div>
<p>今回の文章は、もともと「U30」つまり30歳未満の若い世代の書き手を集めた文芸誌に掲載されたもの。インターネットや携帯電話とともに成長したこの世代にとって、アナログかデジタルか、という対立はあまり意味をもたないようです。</p>
<p>コーディネーターとして業界の内と外をつないできた内沼さんの目には、古書や洋書や同人誌、トークイベントやパーティなどのほうが、「出版流通システムの都合で均質化された紙の束」よりもはるかに自由で魅力的で可能性のある「本」として映っている。そして「電子書籍」も、そのうちの選択肢の一つとして相対化されています。</p>
<p>ともすれば「紙」か「デジタル」かという「神学論争」に陥りがちな電子出版をめぐる議論ですが、紙もデジタルも、リアルイベントもインターネットも並列で受け止める態度の方が、はるかに自然です。むしろ問題なのは、出版業界の「内」と「外」の間によこたわる商習慣の落差や認識のギャップではないか、という重要な指摘が、この文章ではなされているように思います。</p>
<p>いま「出版業界」の外で行われている、さまざまな「本」への取り組みが具体的にたっぷり紹介されており、それらへのポータルとしても役に立つ記事です。出版業界内の方も、業界以外の方も、どうぞお楽しみ下さい。</p>
<p align="left"><a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E8%AA%AD%E3%81%BF%E7%89%A9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%AB%E6%96%B0%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0+http://bit.ly/92NnGY+%23magazine_k" title="Post to Twitter"><img class="nothumb" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/plugins/tweet-this/icons/tt-twitter.png" alt="Post to Twitter" /></a> <a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E8%AA%AD%E3%81%BF%E7%89%A9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%AB%E6%96%B0%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0+http://bit.ly/92NnGY+%23magazine_k" title="Post to Twitter">Tweet This Post</a></p>]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>ボイジャーが&#8221;BooKServer&#8221;の正式メンバーに</title>
		<link>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/25/voyager_joins_bookserver_project/</link>
		<comments>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/25/voyager_joins_bookserver_project/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 25 Feb 2010 01:25:09 +0000</pubDate>
		<dc:creator>magazine_k editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[お知らせ]]></category>
		<category><![CDATA[BookServer]]></category>
		<category><![CDATA[インターネット・アーカイブ]]></category>
		<category><![CDATA[出版流通]]></category>
		<category><![CDATA[電子書籍]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.dotbook.jp/magazine-k/?p=2142</guid>
		<description><![CDATA[posted by 仲俣暁生
アメリカのインターネット・アーカイブが推進する世界標準の電子出版配信インフラ構想&#8221;BookServer&#8221;について、『マガジン航』ではこれまでに何度か紹介してきましたが、ボイジャーがこのプロジェクトの正式メンバーとして参加し、この構想を共同で推進することに合意したとの発表が、昨日行われました（報道資料はこちら）。
インターネット・アーカイブは1996年の設立以来、180万冊を超える電子化された書籍のファイルをはじめ、音楽・音声記録、映像、ソフトウェア、さらに1,500億ものWebページ（Wayback Machineとして有名）を収集してきましたが、それらに加えて「全ての人々が利用できる、電子出版の貸出と販売を可能とする規格（アーキテクチャー）」づくりを推進しています。昨年10月に発表されたこの構想の名前が&#8221;BookServer&#8221;です。
すでにこのプロジェクトには、アドビやオライリーのほか、米国最大の取次会社（ホールセラー）のイングラム、トロント大学、アマゾンのライバルとも目されるカナダのKoBoなどが参加しており、ボイジャーは日本からの初の参加メンバーになります。
BookServerの日本での展開については、今後とも『マガジン航』で報告してまいります。興味のある方はぜひ、以下の過去記事もご覧ください。
■関連記事
・インターネット・アーカイブのBookserver構想
・“BookServer”これは驚き！
・Bookserver訪問記
 Tweet This Post]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>posted by 仲俣暁生</p>
<p>アメリカの<a href="http://www.archive.org/index.php" target="_blank">インターネット・アーカイブ</a>が推進する世界標準の電子出版配信インフラ構想&#8221;BookServer&#8221;について、『マガジン航』ではこれまでに何度か紹介してきましたが、ボイジャーがこのプロジェクトの正式メンバーとして参加し、この構想を共同で推進することに合意したとの発表が、昨日行われました（<a href="http://www.voyager.co.jp/hodo/100224_riso_hodobsp.pdf" target="_blank">報道資料はこちら</a>）。</p>
<div id="attachment_2143" class="wp-caption alignnone" style="width: 460px"><img class="size-full wp-image-2143" title="Voyager_joins_bookserver" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/uploads/2010/02/Voyager_joins_bookserver.jpg" alt="BookServerにはボイジャーのほか、Ingramやトロント大学なども参加している。" width="450" height="338" /><p class="wp-caption-text">ニューヨークで行なわれた出版カンファレンス&quot;Tools of Change for Publishing&quot;で、Internet Archiveのブルースター・ケールはボイジャーとの提携を発表。</p></div>
<p>インターネット・アーカイブは1996年の設立以来、180万冊を超える電子化された書籍のファイルをはじめ、音楽・音声記録、映像、ソフトウェア、さらに1,500億ものWebページ（<a href="http://www.archive.org/web/web.php" target="_blank">Wayback Machine</a>として有名）を収集してきましたが、それらに加えて「全ての人々が利用できる、電子出版の貸出と販売を可能とする規格（アーキテクチャー）」づくりを推進しています。<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2009/10/26/bookserver_by_internet_archive/" target="_blank">昨年10月に発表された</a>この構想の名前が&#8221;BookServer&#8221;です。</p>
<p>すでにこのプロジェクトには、アドビやオライリーのほか、米国最大の取次会社（ホールセラー）のイングラム、トロント大学、<a href="http://www.ebook2forum.com/2009/12/kobo-rivals-amazon/" target="_blank">アマゾンのライバル</a>とも目されるカナダの<a href="http://www.kobobooks.com/" target="_blank">KoBo</a>などが参加しており、ボイジャーは日本からの初の参加メンバーになります。</p>
<p>BookServerの日本での展開については、今後とも『マガジン航』で報告してまいります。興味のある方はぜひ、以下の過去記事もご覧ください。</p>
<p>■関連記事<br />
・<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2009/10/26/bookserver_by_internet_archive/" target="_blank">インターネット・アーカイブのBookserver構想</a><br />
・<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2009/10/26/bookserver_what_a_surprise/" target="_blank">“BookServer”これは驚き！</a><br />
・<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2009/12/09/no-apple-no-amazon-no-google" target="_blank">Bookserver訪問記</a></p>
<p align="left"><a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%81%8C%E2%80%9DBooKServer%E2%80%9D%E3%81%AE%E6%AD%A3%E5%BC%8F%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AB+http://bit.ly/dtwwrg+%23magazine_k" title="Post to Twitter"><img class="nothumb" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/plugins/tweet-this/icons/tt-twitter.png" alt="Post to Twitter" /></a> <a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%81%8C%E2%80%9DBooKServer%E2%80%9D%E3%81%AE%E6%AD%A3%E5%BC%8F%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AB+http://bit.ly/dtwwrg+%23magazine_k" title="Post to Twitter">Tweet This Post</a></p>]]></content:encoded>
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		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>カタリココ、本の未来にむけての種まき</title>
		<link>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/22/katarikoko/</link>
		<comments>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/22/katarikoko/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 22 Feb 2010 01:21:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>magazine_k editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[作家]]></category>
		<category><![CDATA[書店]]></category>
		<category><![CDATA[朗読]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.dotbook.jp/magazine-k/?p=2114</guid>
		<description><![CDATA[posted by 大竹昭子（作家）
カタリココがはじまったのは2007年1月、西麻布のレイニーデーブックストアー＆カフェでのことである。前年の秋だったか、片岡義男さんが日経新聞の文化欄に、こういうブックカフェが出来た、雨の日に朗読会をするのにぴったりだと書いていらしたのを読んだ。『スイッチ』『コヨーテ』の版元スイッチ・コーポレーションの地下にブックカフェが開いたのをそれで知った。
本が売れないだの、取次制度が悪いだの、出版点数が多すぎだの、絶版処置が早まっているだのと、本を書く者を不安にさせる話題ばかりで暗澹たる気持ちになっていた時期だった。だからと言って書くのを止めるわけにはいかない。ならどうすればいいかとつらつらと考えていた。


2009年6月、森岡書店にて堀江敏幸さんを招いた回。撮影：山本寿人

さっそくそのカフェに出むいて本棚のある落ち着いた空間を目にしたとたん、愚痴っているよりこういう場所で元気の湧いてくることをしようと思った。文句や悪口を言うとエネルギーの出る人もいるけれど、私はポジティブなことにむかっていないと活力が出てこない。
ゲストを招いてトークと朗読の会をしてはどうだろうともちかけると、『コヨーテ』編集長の新井敏記さんも賛同してくれた。「朗読会」では古くさいので「語り」と「ここ」を結びつけて「カタリココ」と命名し、10回開催してインタビュー内容の一部を『コヨーテ』に再録、翌年からは都内の古書店とカフェに会場を移して継続し現在に至っている。2010年の今年も10回開催の予定だ。
本が売れないと言われるが、本当に本など必要ないと人は思っているのだろうか。私にはとてもそうは思えない。「本離れ」は望んでそうなったというより、さまざまな外圧に押された結果であり、DVDが普及したためにビデオが不要になったような状況とは根本的に異なるのだ。
若者のメインの楽しみが本と映画だったころはだれもが本のことを話題にした。読めなくても本が欲しかった。触れているだけでカッコいい時代だったのだ。ゲームあり、インターネットあり、各種のイベントありと選択肢の多い現代では、読みたい本を見つけるのは九十九里浜でコンタクトレンズを拾うようにむずかしい。

生身の人間を通じて本の「熱」を伝える
新聞や雑誌の書評はいまも本を見つける手がかりを供給してくれてはいる。だが、それを役立てられるのは本と親しんできた世代だ。新聞をとってない人が増えている状況下では活字の力で本の読者を増やそうとしても限界がある。もっと生身の人間を通じて本の「熱」を伝えたほうが届くのではないか。音楽の人たちはCDを自主制作してライブの場で手売りするが、あれと似たような現場感を書籍にも持ち込んで書く側と読む側がダイレクトにエネルギーを交感する場を創りだしたいと思う。
本の内容はあとからたどれるが、朗読はその場にいないと体験できない。その意味で一回かぎりのライブである。朗読は国語の時間以来というゲストが多いが、上手下手ではなく、綴られた文章が声になって読者の耳に届くところにおもしろみがある。テキストが本という物体を離れて音になり、別の文脈を泳ぎだすのだ。
その感覚はいうならば本を演奏しているのに近い。言葉の音色、音程、行間の開け方などで思わぬ効果が生まれ、観客の意識がそれが呼応して場の空気が凝縮したり膨らんだり解き放たれたりする。自分自身が書いたものが声にのって別物に転じるこの感覚を私は嫌いではない。自意識から自由になって物語そのものに入り込んでいけるような気がする。
作家の声を聞くと作品を理解するのに邪魔になるという人もいるだろう。そういう人は自分のペースで自由に本と関わればよい。カタリココは本を通じて自分の外側の世界と関わりたい人、本を読むことと本から目を上げて世界を見渡すことの両方をしたいと願っている人のものだ。
ここ数年、街のあちこちに若い人の営む古書店やカフェが増えてきた。彼らは物を売るだけでなく文化を発信する側にまわりたいという思いが強く、こうしたイベントにとても乗り気である。お店のオーナーたちと議論しながら企画を進めていくのは私にとっても刺激的で楽しい。こうした試みをするお店や書き手がもっとあらわれ、全国のあちこちでカタリココが開かれるようになれば、10年後の本の未来はいまよりもっと明るいものになるだろう。そのためにせっせと耕して種をまいているのだ。
現在進行しているのは今年前半の企画で、四谷三丁目のふたつのカフェを会場に毎回旅先を決めておこなっている（詳細はこちら）。来る2月27日は写真家の板垣真理子さんがゲストで、旅先はブラジル。彼女が取材したブラジルの踊りと音楽、そのルーツについて語りあう。3月13日は詩集『ブルックリン』を著わした詩人の宋敏鍋さんと「ニューヨーク」へ、4月17日は精神科医・作家の春日武彦さんと一緒に「ココロの世界」へと旅立つ予定である。
この3年でカタリココの名前はすっかり定着した。「今度のカタリココ、楽しみです」と人々が当たり前のように言うのをおもしろいなあと思う。だれももう朗読会とは言わない。前からあったように「カタリココ」を口にする。「語り」と「ここ」をくっつけたこの言葉には思わぬ呪力がそなわっているようである。
■関連サイト
大竹昭子のカタリココ
 Tweet This Post]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="mceTemp">posted by 大竹昭子（作家）</div>
<p>カタリココがはじまったのは2007年1月、西麻布のレイニーデーブックストアー＆カフェでのことである。前年の秋だったか、片岡義男さんが日経新聞の文化欄に、こういうブックカフェが出来た、雨の日に朗読会をするのにぴったりだと書いていらしたのを読んだ。『スイッチ』『コヨーテ』の版元スイッチ・コーポレーションの地下にブックカフェが開いたのをそれで知った。</p>
<p>本が売れないだの、取次制度が悪いだの、出版点数が多すぎだの、絶版処置が早まっているだのと、本を書く者を不安にさせる話題ばかりで暗澹たる気持ちになっていた時期だった。だからと言って書くのを止めるわけにはいかない。ならどうすればいいかとつらつらと考えていた。</p>
<dl id="attachment_2116" class="wp-caption alignnone" style="width: 435px;">
<dt class="wp-caption-dt"><img class="size-full wp-image-2116" title="otake_horie" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/uploads/2010/02/otake_horie.jpg" alt="2009年6月20日、森岡書店にて堀江敏幸さんを招いた回の風景。撮影：山本寿人" width="425" height="283" /></dt>
<dd class="wp-caption-dd" style="text-align: left;">2009年6月、森岡書店にて堀江敏幸さんを招いた回。撮影：山本寿人</dd>
</dl>
<p>さっそくそのカフェに出むいて本棚のある落ち着いた空間を目にしたとたん、愚痴っているよりこういう場所で元気の湧いてくることをしようと思った。文句や悪口を言うとエネルギーの出る人もいるけれど、私はポジティブなことにむかっていないと活力が出てこない。</p>
<p>ゲストを招いてトークと朗読の会をしてはどうだろうともちかけると、『コヨーテ』編集長の新井敏記さんも賛同してくれた。「朗読会」では古くさいので「語り」と「ここ」を結びつけて「カタリココ」と命名し、10回開催してインタビュー内容の一部を『コヨーテ』に再録、翌年からは都内の古書店とカフェに会場を移して継続し現在に至っている。2010年の今年も10回開催の予定だ。</p>
<p>本が売れないと言われるが、本当に本など必要ないと人は思っているのだろうか。私にはとてもそうは思えない。「本離れ」は望んでそうなったというより、さまざまな外圧に押された結果であり、DVDが普及したためにビデオが不要になったような状況とは根本的に異なるのだ。</p>
<p>若者のメインの楽しみが本と映画だったころはだれもが本のことを話題にした。読めなくても本が欲しかった。触れているだけでカッコいい時代だったのだ。ゲームあり、インターネットあり、各種のイベントありと選択肢の多い現代では、読みたい本を見つけるのは九十九里浜でコンタクトレンズを拾うようにむずかしい。</p>
<p><span id="more-2114"></span></p>
<h3>生身の人間を通じて本の「熱」を伝える</h3>
<p>新聞や雑誌の書評はいまも本を見つける手がかりを供給してくれてはいる。だが、それを役立てられるのは本と親しんできた世代だ。新聞をとってない人が増えている状況下では活字の力で本の読者を増やそうとしても限界がある。もっと生身の人間を通じて本の「熱」を伝えたほうが届くのではないか。音楽の人たちはCDを自主制作してライブの場で手売りするが、あれと似たような現場感を書籍にも持ち込んで書く側と読む側がダイレクトにエネルギーを交感する場を創りだしたいと思う。</p>
<p>本の内容はあとからたどれるが、朗読はその場にいないと体験できない。その意味で一回かぎりのライブである。朗読は国語の時間以来というゲストが多いが、上手下手ではなく、綴られた文章が声になって読者の耳に届くところにおもしろみがある。テキストが本という物体を離れて音になり、別の文脈を泳ぎだすのだ。</p>
<p>その感覚はいうならば本を演奏しているのに近い。言葉の音色、音程、行間の開け方などで思わぬ効果が生まれ、観客の意識がそれが呼応して場の空気が凝縮したり膨らんだり解き放たれたりする。自分自身が書いたものが声にのって別物に転じるこの感覚を私は嫌いではない。自意識から自由になって物語そのものに入り込んでいけるような気がする。</p>
<p>作家の声を聞くと作品を理解するのに邪魔になるという人もいるだろう。そういう人は自分のペースで自由に本と関わればよい。カタリココは本を通じて自分の外側の世界と関わりたい人、本を読むことと本から目を上げて世界を見渡すことの両方をしたいと願っている人のものだ。</p>
<p>ここ数年、街のあちこちに若い人の営む古書店やカフェが増えてきた。彼らは物を売るだけでなく文化を発信する側にまわりたいという思いが強く、こうしたイベントにとても乗り気である。お店のオーナーたちと議論しながら企画を進めていくのは私にとっても刺激的で楽しい。こうした試みをするお店や書き手がもっとあらわれ、全国のあちこちでカタリココが開かれるようになれば、10年後の本の未来はいまよりもっと明るいものになるだろう。そのためにせっせと耕して種をまいているのだ。</p>
<p>現在進行しているのは今年前半の企画で、四谷三丁目のふたつのカフェを会場に毎回旅先を決めておこなっている（詳細は<a href="http://katarikoko.blog40.fc2.com/blog-category-2.html" target="_blank">こちら</a>）。来る2月27日は写真家の板垣真理子さんがゲストで、旅先はブラジル。彼女が取材したブラジルの踊りと音楽、そのルーツについて語りあう。3月13日は詩集『ブルックリン』を著わした詩人の宋敏鍋さんと「ニューヨーク」へ、4月17日は精神科医・作家の春日武彦さんと一緒に「ココロの世界」へと旅立つ予定である。</p>
<p>この3年でカタリココの名前はすっかり定着した。「今度のカタリココ、楽しみです」と人々が当たり前のように言うのをおもしろいなあと思う。だれももう朗読会とは言わない。前からあったように「カタリココ」を口にする。「語り」と「ここ」をくっつけたこの言葉には思わぬ呪力がそなわっているようである。</p>
<p>■関連サイト</p>
<p><a href="http://katarikoko.blog40.fc2.com/" target="_blank">大竹昭子のカタリココ</a></p>
<p align="left"><a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%80%81%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AB%E3%82%80%E3%81%91%E3%81%A6%E3%81%AE%E7%A8%AE%E3%81%BE%E3%81%8D+http://bit.ly/9sR3dl+%23magazine_k" title="Post to Twitter"><img class="nothumb" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/plugins/tweet-this/icons/tt-twitter.png" alt="Post to Twitter" /></a> <a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%80%81%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AB%E3%82%80%E3%81%91%E3%81%A6%E3%81%AE%E7%A8%AE%E3%81%BE%E3%81%8D+http://bit.ly/9sR3dl+%23magazine_k" title="Post to Twitter">Tweet This Post</a></p>]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>アクセシブルな教科書としての電子書籍</title>
		<link>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/17/ebook_for_accessible_textbook/</link>
		<comments>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/17/ebook_for_accessible_textbook/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 17 Feb 2010 00:05:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>magazine_k editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[EPUB]]></category>
		<category><![CDATA[アクセシビリティ]]></category>
		<category><![CDATA[電子書籍]]></category>
		<category><![CDATA[音声読み上げ]]></category>

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		<description><![CDATA[posted by ろす （08th Grade Syndrome）
はじめに
この度寄稿することになりました「ろす」と申します。Twitterでは@lost_and_foundというアカウントで呟いています。現在のところ職業は公にしておりませんが、出版業界の人間ではありません。08th Grade Syndrome というブログで、電子書籍に関する記事をネットユーザの視点で掲載しています。また個人的な興味から電子書籍の国際標準規格EPUBの仕様書を日本語訳して公開したりしています。仕様書は本稿の最後にリンクを貼っておきますのでそちらからご利用ください。
今回はそのEPUBに絡めて、アクセシビリティと教育に関するお話をしたいと思います。2010年1月にアップルが発表した電子書籍のオンラインストア iBookStoreの提供フォーマットにEPUBが採用され、この国際標準規格には大きな注目が集まっています。EPUBについてはしばしば「XHTMLとCSSファイルをZIPアーカイブにしたもの」として語られています。これは確かにわかりやすい表現ではありますが、私はこのことに複雑な思いを抱いてしまいます。現在EPUBではXHTMLで書かれた文書だけではなく、DTBookという形式で書かれた文書も扱うことができるようになっています。私はDTBookについて、とりわけ我が国ではもっと語られる機会が増えてもよいのではないかと感じています。
DTBook=DAISY 3=最新のアクセシブルなデジタル図書
DAISYという言葉があります。視覚障害やディスクレシア（識字障害）やADHD（注意欠陥多動性障害）など、印刷された本を読むことが困難な人が利用できるように工夫されたデジタル録音図書を指します。DAISYは国際非営利法人DAISY コンソーシアムによって策定されています。
もともとはCD-ROMによる音声録音メディアという形態で提供されていたDAISY図書ですが、バージョンを重ねる中で音声データのほかにテキストデータや画像データも含むマルチメディアな規格として発展し、現在は健常者が普通の本のように読むこともできる、まさに電子書籍と呼ぶに相応しいものになりました。実は先ほど述べたDTBook(DAISY Digital Talking Book / DTB)はDAISY の最新のバージョンであるDAISY 3を指すものなのです。また、米国の標準規格として認証されたためANSI/NISO Z39.86という別名もあります。

DAISY 3は「音声とナビゲーション」「音声とテキストデータ」「テキストデータのみ」などの形態で提供されます。特徴には以下のようなものがあります。
・テキストデータはXMLファイルでありXHTMLから多くのボキャブラリを採用している
・SMIL (Synchronized Maltimedia Integration Language) を利用して音声ファイルとテキストデータを同期させることができる
・ナビゲーションを向上させるために構造が厳密に定められている
・ページ番号を情報として持つことができる（画面や文字のサイズによってレイアウトが変化するタイプの電子書籍では、基本的にページという概念が希薄なのです）
書籍が規則正しい構造を持ち目次が用意されていれば、利用者は目的の箇所に素早くアクセスできます。また、ページ番号があれば目的の情報をDAISY図書の利用者に伝えることも容易になります。
本稿執筆時のDTBook(DAISY 3)の最新の仕様はこちらで見ることができます。また、文書を構造化する方法についてこちらにガイドラインが定められています。IDPFのフォーラムではDTBook EPUB のサンプル（Valentin Hauy – the father of the education for the blind）をダウンロードすることができます。
このような特徴をもつDAISY 3は特に教育分野で積極的な導入が進められています。EPUBの仕様書でも教育分野や複雑な構造をもつ書籍を作成する際には、XHTMLよりも DTBookを利用することを強く推奨しています。本稿では米国の教育分野での導入事例を紹介してゆきたいと思います。
米国の教育分野での取り組み
2004年に米国ではIndividuals with Disabilities Education Improvement Act of 2004 (個別障害者教育法 / IDEA 2004)という法律が可決されました。この法律は出版社が印刷された教材を販売する際に、その書籍のXMLデータを作成して国の NIMAC（National Instructional Materials [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>posted by ろす <a href="http://d.hatena.ne.jp/lost_and_found/" target="_blank">（08th Grade Syndrome）</a></p>
<h3>はじめに</h3>
<p>この度寄稿することになりました「ろす」と申します。Twitterでは<a href="http://twitter.com/lost_and_found" target="_blank">@lost_and_found</a>というアカウントで呟いています。現在のところ職業は公にしておりませんが、出版業界の人間ではありません。<a href="http://d.hatena.ne.jp/lost_and_found/" target="_blank">08th Grade Syndrome</a> というブログで、電子書籍に関する記事をネットユーザの視点で掲載しています。また個人的な興味から電子書籍の国際標準規格EPUBの仕様書を日本語訳して公開したりしています。仕様書は本稿の最後にリンクを貼っておきますのでそちらからご利用ください。</p>
<p>今回はそのEPUBに絡めて、アクセシビリティと教育に関するお話をしたいと思います。2010年1月にアップルが発表した電子書籍のオンラインストア iBookStoreの提供フォーマットにEPUBが採用され、この国際標準規格には大きな注目が集まっています。EPUBについてはしばしば「XHTMLとCSSファイルをZIPアーカイブにしたもの」として語られています。これは確かにわかりやすい表現ではありますが、私はこのことに複雑な思いを抱いてしまいます。現在EPUBではXHTMLで書かれた文書だけではなく、DTBookという形式で書かれた文書も扱うことができるようになっています。私はDTBookについて、とりわけ我が国ではもっと語られる機会が増えてもよいのではないかと感じています。</p>
<h3>DTBook=DAISY 3=最新のアクセシブルなデジタル図書</h3>
<p>DAISYという言葉があります。視覚障害やディスクレシア（識字障害）やADHD（注意欠陥多動性障害）など、印刷された本を読むことが困難な人が利用できるように工夫されたデジタル録音図書を指します。DAISYは国際非営利法人<a href="http://www.daisy.org/" target="_blank">DAISY コンソーシアム</a>によって策定されています。</p>
<p>もともとはCD-ROMによる音声録音メディアという形態で提供されていたDAISY図書ですが、バージョンを重ねる中で音声データのほかにテキストデータや画像データも含むマルチメディアな規格として発展し、現在は健常者が普通の本のように読むこともできる、まさに電子書籍と呼ぶに相応しいものになりました。実は先ほど述べたDTBook(DAISY Digital Talking Book / DTB)はDAISY の最新のバージョンであるDAISY 3を指すものなのです。また、米国の標準規格として認証されたためANSI/NISO Z39.86という別名もあります。</p>
<p><span id="more-2106"></span></p>
<p>DAISY 3は「音声とナビゲーション」「音声とテキストデータ」「テキストデータのみ」などの形態で提供されます。特徴には以下のようなものがあります。</p>
<p>・テキストデータはXMLファイルでありXHTMLから多くのボキャブラリを採用している<br />
・SMIL (Synchronized Maltimedia Integration Language) を利用して音声ファイルとテキストデータを同期させることができる<br />
・ナビゲーションを向上させるために構造が厳密に定められている<br />
・ページ番号を情報として持つことができる（画面や文字のサイズによってレイアウトが変化するタイプの電子書籍では、基本的にページという概念が希薄なのです）</p>
<p>書籍が規則正しい構造を持ち目次が用意されていれば、利用者は目的の箇所に素早くアクセスできます。また、ページ番号があれば目的の情報をDAISY図書の利用者に伝えることも容易になります。</p>
<p>本稿執筆時のDTBook(DAISY 3)の最新の仕様は<a title="Specifications for the Digital Talking Book" href="http://www.niso.org/workrooms/daisy/Z39-86-2005.html" target="_blank">こちら</a>で見ることができます。また、文書を構造化する方法について<a title="Structure Guidelines for DAISY 3, officially, the ANSI/NISO Z39.86 Specifications for the Digital Talking Book" href="http://www.daisy.org/z3986/structure/SG-DAISY3/" target="_blank">こちら</a>にガイドラインが定められています。IDPFのフォーラムではDTBook EPUB のサンプル（<a href="http://www.idpf.org/2007/ops/samples/hauy.epub" target="_blank">Valentin Hauy – the father of the education for the blind</a>）をダウンロードすることができます。</p>
<div id="attachment_2099" class="wp-caption alignnone" style="width: 460px"><img class="size-full wp-image-2099" title="DTBook EPUB書籍の表示例" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/uploads/2010/02/DTBook011.jpg" alt="DTBook EPUB書籍の表示例" width="450" height="376" /><p class="wp-caption-text">DTBook EPUB書籍の表示例</p></div>
<p>このような特徴をもつDAISY 3は特に教育分野で積極的な導入が進められています。EPUBの仕様書でも教育分野や複雑な構造をもつ書籍を作成する際には、XHTMLよりも DTBookを利用することを強く推奨しています。本稿では米国の教育分野での導入事例を紹介してゆきたいと思います。</p>
<h3>米国の教育分野での取り組み</h3>
<p>2004年に米国ではIndividuals with Disabilities Education Improvement Act of 2004 (個別障害者教育法 / IDEA 2004)という法律が可決されました。この法律は出版社が印刷された教材を販売する際に、その書籍のXMLデータを作成して国の NIMAC（National Instructional Materials Access Center）というレポジトリに登録することを求めるものでした。教育機関はレポジトリに登録されたXMLデータをダウンロードして、音声や点字などを用いたアクセシブルな教科書に変換した上で、障害を持つ児童に提供することができます。</p>
<p>このXMLデータはNIMAS (全国指導教材アクセシビリティー標準規格/National Instructional Materials Accessibility Standard) という規格に適合したものでなければならないのですが、このNIMASが採用しているのがDAISY 3になります。（様々な用語が登場して紛らわしいのですが、DTBook、DAISY 3、ANSI/NISO Z39.86、NIMASは同じものとして理解して構わないと思います。）</p>
<p>DAISY 3は製作ツールや読み上げ、点訳などのソフトウェアが開発されており、データを作成する出版社にとっても、児童の持つ障害に適した形態にデータを変換しなければならない教育機関にとっても、利用しやすいフォーマットでした。また国の標準規格として規定したことで、一つのデータを全ての州で利用することができるようになりました。それまでは州ごとに異なるフォーマットが規定されていたのですから、これは画期的なことでした。</p>
<p>このようなデジタル教科書の複製・配布が可能となった下地には1996年に行われた著作権法の改正があったことも認識しなければなりません。チェーフィー改正 (the Chafee Amendment) と呼ばれるこの改正では、障害者への利用を目的とする作品の複製・配布を著作者の許可を得ることなく行うことができる、という例外を特定の認可機関に限って認めるものでした。</p>
<p>本稿では米国の例を紹介しましたが、英国、オランダ、スウェーデンなどのヨーロッパ諸国でもDAISYを利用したアクセシブルな教科書の導入が取り組まれています。</p>
<div>
<div id="attachment_2100" class="wp-caption alignnone" style="width: 460px"><img class="size-full wp-image-2100" title="教科書が提供されるまでの流れ" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/uploads/2010/02/DTBook02.jpg" alt="教科書が提供されるまでの流れ" width="450" height="344" /><p class="wp-caption-text">教科書が提供されるまでの流れ</p></div>
</div>
<h3>EPUB の普及に寄せる期待</h3>
<p>EPUBに取り入れられたDTBook が、障害者が情報にアクセスする手段を提供するための重要な規格であることが理解頂けたと思います。近年EPUB対応を謳う様々な電子書籍端末が発表されています。EPUBをサポートする端末が増えるということは、それだけ DTBookを閲覧できる環境が増えることに繋がります。今後は、読み上げ機能をはじめとした書籍の内容面に留まらず操作面でもナビゲーションも十分に備えた端末が登場することが望まれます。</p>
<h3>我が国の現状と課題</h3>
<p>最後に視点を国内に向けてみます。我が国でも電子書籍に障害者へのアクセシビリティを付与する取り組みが行われてきました。例えば株式会社ボイジャーでは2006年に .book 形式の書籍を<a href="http://www.voyager.co.jp/2006_hodo/1011_hodo.html" target="_blank">読み上げソフトと連携させる機能を発表しています</a>。ハードウェアの面では、プレクスター株式会社の「プレクストーク」や株式会社アメディアの読書機「読むべえ」などがあります。</p>
<p>一方DAISY図書は図書館やボランティアの方々を中心に普及活動が行われていますが多くはDAISY 2.02のバージョンであり、各国に比べて遅れを見せているのが現状です。また、現在のDAISY 3の電子書籍としての仕様も、縦書きやルビなど、日本語としてサポートされていない部分があり、現時点で日本語の教科書を作成するにはまだまだ不十分なものとなっています。</p>
<p>しかしながら、2010年1月には改正著作権法によって、聴覚障害者等の利用に供する目的での著作物の複製・配布が認められるなど、アクセシブルな電子教科書を提供する上での下地は整いつつあります。今日電子書籍に向けられた期待が、教育や障害者へのアクセシビリティといった分野にも注がれ、大きな前進に繋がってゆくことを期待したいです。</p>
<p>■関連サイト<br />
・<a title="DAISY Consortium" href="http://www.daisy.org/" target="_blank">DAISY Consortium</a><br />
・<a title="DAISY 研究センター" href="http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/" target="_blank">DAISY 研究センター</a><br />
・<a title="障害者保健福祉研究情報システム (DINF)" href="http://www.dinf.ne.jp/" target="_blank">障害者保健福祉研究情報システム (DINF)</a><br />
・<a title="NIMAC: National Instructional Materials Access Center" href="http://www.nimac.us/" target="_blank">NIMAC: National Instructional Materials Access Center</a><br />
・<a title="APH: The Chafee Amendment" href="http://www.aph.org/louis/reposchaf.html" target="_blank">APH: The Chafee Amendment</a><br />
・<a title="著作権法の一部を改正する法律案：文部科学省" href="http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/171/1251917.htm" target="_blank">著作権法の一部を改正する法律案：文部科学省</a></p>
<p>■EPUB仕様書日本語訳<br />
・<a href="http://lost_and_found.lv9.org/ops/ops_2.0_final_spec_ja.html">Open Publication Structure (OPS)</a> ・<a href="http://lost_and_found.lv9.org/opf/opf_2.0_final_spec_ja.html">Open Packaging Format (OPF)</a></p>
<p align="left"><a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%AB%E3%81%AA%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E9%9B%BB%E5%AD%90%E6%9B%B8%E7%B1%8D+http://bit.ly/aCUnDM+%23magazine_k" title="Post to Twitter"><img class="nothumb" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/plugins/tweet-this/icons/tt-twitter.png" alt="Post to Twitter" /></a> <a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%AB%E3%81%AA%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E9%9B%BB%E5%AD%90%E6%9B%B8%E7%B1%8D+http://bit.ly/aCUnDM+%23magazine_k" title="Post to Twitter">Tweet This Post</a></p>]]></content:encoded>
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		<title>読み物コーナーに新記事を追加</title>
		<link>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/11/yomimono_tsuika-5/</link>
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		<pubDate>Thu, 11 Feb 2010 01:41:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>magazine_k editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[お知らせ]]></category>
		<category><![CDATA[ブック検索]]></category>
		<category><![CDATA[図書館]]></category>
		<category><![CDATA[理想書店]]></category>
		<category><![CDATA[電子書籍]]></category>

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		<description><![CDATA[posted by 仲俣暁生
読み物コーナーに、ポット出版の沢辺均さんによる「ジャパニーズ・ブックダムの夢」という記事を追加しました。昨年年9月に行われたでるべんの会（出版関係勉強会）での講演をまとめたものです。沢辺さんが提案している「ジャパニーズ・ブックダム」構想とは、ひとことでいえば、「日本語で書かれたすべての本が全文検索できるサービス」。グーグルのブック検索をめぐる集団訴訟が日本の出版界に投げかけた波紋や、国立国会図書館の長尾真館長の提案する電子図書館構想に対する、出版業界側からの具体的な提案として大いに注目に値します。
この記事ではそのほか、沢辺さんが中心となって活動している中小出版社の団体「版元ドットコム」（本日現在で158社が参加）や、筑摩書房・河出書房新社・平凡社・青弓社・中央公論新社・二玄社・早川書房・ポット出版の8社が共同で始めた新しい責任販売制度「35ブックス」の成り立ちや狙いについても詳しく語られています。
なお、この講演録の無償ダウンロード版を含む図書館専門誌『ず・ぼん』15号の電子書籍バージョン［完全版、記事単位のバラ売り版の両方あり］が、理想書店にて発売中です。こちらもぜひご覧下さい。
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			<content:encoded><![CDATA[<p>posted by 仲俣暁生</p>
<p>読み物コーナーに、ポット出版の沢辺均さんによる<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/the_dream_of_japanese_bookdom/" target="_blank">「ジャパニーズ・ブックダムの夢」</a>という記事を追加しました。昨年年9月に行われた<a href="http://deruben.exblog.jp/">でるべんの会（出版関係勉強会）</a>での講演をまとめたものです。沢辺さんが提案している「ジャパニーズ・ブックダム」構想とは、ひとことでいえば、「日本語で書かれたすべての本が全文検索できるサービス」。グーグルのブック検索をめぐる集団訴訟が日本の出版界に投げかけた波紋や、国立国会図書館の長尾真館長の提案する電子図書館構想に対する、出版業界側からの具体的な提案として大いに注目に値します。</p>
<p>この記事ではそのほか、沢辺さんが中心となって活動している中小出版社の団体「版元ドットコム」（本日現在で158社が参加）や、筑摩書房・河出書房新社・平凡社・青弓社・中央公論新社・二玄社・早川書房・ポット出版の8社が共同で始めた新しい責任販売制度「35ブックス」の成り立ちや狙いについても詳しく語られています。</p>
<p>なお、この講演録の無償ダウンロード版を含む図書館専門誌<a href="http://www.dotbook.jp/risoushoten/items/publisher_list/ポット出版" target="_blank">『ず・ぼん』15号の電子書籍バージョン</a>［完全版、記事単位のバラ売り版の両方あり］が、理想書店にて発売中です。こちらもぜひご覧下さい。</p>
<p align="left"><a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E8%AA%AD%E3%81%BF%E7%89%A9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%AB%E6%96%B0%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0+http://bit.ly/bCJv9U+%23magazine_k" title="Post to Twitter"><img class="nothumb" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/plugins/tweet-this/icons/tt-twitter.png" alt="Post to Twitter" /></a> <a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E8%AA%AD%E3%81%BF%E7%89%A9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%AB%E6%96%B0%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0+http://bit.ly/bCJv9U+%23magazine_k" title="Post to Twitter">Tweet This Post</a></p>]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>「2010年代の出版を考える」イベント報告</title>
		<link>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/07/pub2010_event_report/</link>
		<comments>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/07/pub2010_event_report/#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 07 Feb 2010 02:13:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>magazine_k editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[レポート]]></category>
		<category><![CDATA[出版流通]]></category>
		<category><![CDATA[電子書籍]]></category>

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		<description><![CDATA[posted by 仲俣暁生
2月1日の夜、東京・阿佐谷のAsagaya/Loft Aで、「2010年代の出版を考える」というトークイベントを開催しました。これはそのイベントの結果報告です。
登壇者はポット出版の沢辺均さん、語研の高島利行さん、「情報考学」という書評ブログで知られる橋本大也さん、そして「マガジン航」編集人の仲俣の四人。
このほか、リアルタイムでtwitterに中継する（いわゆる「tsudaる」）役割を、この言葉の語源であるジャーナリストの津田大介さんと、畠中英秋さんが買って出てくださり、ネット中継もポット出版が行ったUstreamのほかに、深水英一郎さんがニコニコ生放送でオンエアしてくれるなど、ITに詳しい人たちの助力により、来場者以外の方も参加できる、画期的なトークイベントになりました。
ポット出版の那須ゆかりさんによる「2010年代の出版を考える」イベントレポートで紹介されているとおり、当日の来場者数は立ち見も含め140人、このほかUstreamの視聴者が最大時で1150人、ニコニコ生放送での視聴者が1149人、コメント数が2984人と、予想を超える多くの人々の参加が得られました。ネット系のイベントでは、すでにUstreamとTwitterの組み合わせによる中継がさかんに行われていますが、出版系のイベントでここまでのリアルタイム性とインタラクティブ性が実現できたのも、多くの方の協力のおかげです。あらためてここでお礼を申し上げます。
来場者の多くが出版関係者（出版社の比率が最大でしたが、書店、取次、フリーランスのライターや編集者の方も多数）であったにもかかわらず、iPhoneユーザーやTwitterユーザーの比率がかなり多かったのは、予想していたとはいえ、やや驚きです(キンドルをすでに持っているという人も10人以上もいました)。twitter上でイベントの告知をしたこととも関係があると思いますが、個人レベルでは、出版人のIT環境への対応はかなり進んでいるな、という印象を受けました。
私自身が登壇していたため、当日のトークの内容については客観的な評価ができないのですが、幸い、ネット上に来場してくれた方によるすぐれた記事がいくつも公開されています（EBook2.0 Forumの「2010年の出版」視聴記、新刊JPニュースのぶっちゃけ＆爆弾発言連発!?　「2010年代の出版を考える」トークイベントをレポート！、Traveling LIBRARIAN−旅する図書館屋の「雪の電子書籍元年!?」、浅草・吾妻橋発　てきとーじゃーなるの「2010年代の出版を考えるヨッパライ」など）ので、ぜひこちらをご覧下さい。
当日参加できなかった方も、ライブ中継を行ったUstreamの映像が、前半部分のみ、いまも録画で視聴できますので、こちらをご覧下さい。また、twitter上のハッシュタグ #pub2010 のタイムラインも、いまものんびりと継続中です。
なお、この日のトークの内容を電子出版して販売することも計画しています。詳細が決まりしだい発表しますので、こちらもご期待ください。
■関連記事
・電子書籍に高まる出版社の期待
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			<content:encoded><![CDATA[<p>posted by 仲俣暁生</p>
<p>2月1日の夜、東京・阿佐谷の<a href="http://www.loft-prj.co.jp/lofta/" target="_blank">Asagaya/Loft A</a>で、「2010年代の出版を考える」というトークイベントを開催しました。これはそのイベントの結果報告です。</p>
<div id="attachment_2025" class="wp-caption alignnone" style="width: 460px"><img class="size-full wp-image-2025" title="pub2010_01_low" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/uploads/2010/02/pub2010_01_low.jpg" alt="壇上向かって右から沢辺、橋本、仲俣、高島の各氏。会場は100人を超える観客で満員。" width="450" height="300" /><p class="wp-caption-text">壇上向かって左から沢辺、橋本、仲俣、高島の各氏。会場は100人を超える観客で満員。</p></div>
<p>登壇者は<a href="http://www.pot.co.jp/company/" target="_blank">ポット出版</a>の沢辺均さん、<a href="http://www.goken-net.co.jp/" target="_blank">語研</a>の高島利行さん、<a href="http://www.ringolab.com/note/daiya/" target="_blank">「情報考学」</a>という書評ブログで知られる橋本大也さん、そして「マガジン航」編集人の仲俣の四人。</p>
<p>このほか、リアルタイムでtwitterに中継する（いわゆる「tsudaる」）役割を、この言葉の語源であるジャーナリストの津田大介さんと、<span>畠中英秋さんが買って出てくださり、ネット中継もポット出版が行ったUstreamのほかに、深水英一郎さんがニコニコ生放送でオンエアしてくれるなど、ITに詳しい人たちの助力により、来場者以外の方も参加できる、画期的なトークイベントになりました。</span></p>
<p><span>ポット出版の那須ゆかりさんによる<a style="CURSOR: pointer" title="「2010年代の出版を考える」イベントレポート" href="http://www.pot.co.jp/news/20100202_145251493916565.html" target="_blank">「2010年代の出版を考える」イベントレポート</a>で紹介されているとおり、当日の来場者数は立ち見も含め140人、このほかUstreamの視聴者が最大時で1150人、ニコニコ生放送での視聴者が1149人、コメント数が2984人と、予想を超える多くの人々の参加が得られました。ネット系のイベントでは、すでにUstreamとTwitterの組み合わせによる中継がさかんに行われていますが、出版系のイベントでここまでのリアルタイム性とインタラクティブ性が実現できたのも、多くの方の協力のおかげです。あらためてここでお礼を申し上げます。</span></p>
<p><span>来場者の多くが出版関係者（出版社の比率が最大でしたが、書店、取次、フリーランスのライターや編集者の方も多数）であったにもかかわらず、iPhoneユーザーやTwitterユーザーの比率がかなり多かったのは、予想していたとはいえ、やや驚きです(キンドルをすでに持っているという人も10人以上もいました)</span><span>。</span><span>twitter上でイベントの告知をしたこととも関係があると思いますが、個人レベルでは、出版人のIT環境への対応はかなり進んでいるな、という印象を受けました。</span></p>
<p><span>私自身が登壇していたため、当日のトークの内容については客観的な評価ができないのですが、幸い、ネット上に来場してくれた方によるすぐれた記事がいくつも公開されています（</span><span>EBook2.0 Forumの<a href="http://www.ebook2forum.com/2010/02/publishing-in-2010s/" target="_blank">「2010年の出版」視聴記</a>、新刊JPニュースの</span><a href="http://www.sinkan.jp/news/index_974.html" target="_blank">ぶっちゃけ＆爆弾発言連発!?　「2010年代の出版を考える」トークイベントをレポート！</a>、Traveling LIBRARIAN−旅する図書館屋の<a href="http://d.hatena.ne.jp/yashimaru/20100202#p1" target="_blank">「<span>雪の電子書籍元年!?」</span></a>、浅草・吾妻橋発　てきとーじゃーなるの<a href="http://yabunaga.blogspot.com/2010/02/blog-post.html" target="_blank">「2010年代の出版を考えるヨッパライ」</a>など）ので、ぜひこちらをご覧下さい。</p>
<p>当日参加できなかった方も、ライブ中継を行ったUstreamの映像が、<a href="http://www.ustream.tv/recorded/4371842" target="_blank">前半部分のみ、いまも録画で視聴できます</a>ので、こちらをご覧下さい。また、twitter上のハッシュタグ <a href="http://twitter.com/#search?q=%23pub2010" target="_blank">#pub2010 </a>のタイムラインも、いまものんびりと継続中です。</p>
<p>なお、この日のトークの内容を電子出版して販売することも計画しています。詳細が決まりしだい発表しますので、こちらもご期待ください。</p>
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・<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2009/12/07/ebook_seminer_for_publishers/" target="_blank">電子書籍に高まる出版社の期待</a></p>
<p align="left"><a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%80%8C2010%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E5%87%BA%E7%89%88%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%E5%A0%B1%E5%91%8A+http://bit.ly/dwccGs+%23magazine_k" title="Post to Twitter"><img class="nothumb" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/plugins/tweet-this/icons/tt-twitter.png" alt="Post to Twitter" /></a> <a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%80%8C2010%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E5%87%BA%E7%89%88%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%E5%A0%B1%E5%91%8A+http://bit.ly/dwccGs+%23magazine_k" title="Post to Twitter">Tweet This Post</a></p>]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>マクミラン対アマゾン、バトルの顛末</title>
		<link>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/03/macmillan_vs_amazon/</link>
		<comments>http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/02/03/macmillan_vs_amazon/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 03 Feb 2010 14:50:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>magazine_k editor</dc:creator>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[アマゾン]]></category>
		<category><![CDATA[キンドル]]></category>
		<category><![CDATA[出版流通]]></category>
		<category><![CDATA[電子書籍]]></category>

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		<description><![CDATA[posted by 大原けい(Lingual Literary Agency, NewYork)
1月29日の週末、何の予告もなしに米アマゾンのサイトから大手出版社の一つ、マクミランの本が急に買えなくなった（マクミランはドイツのホルツブリンクを親会社とし、傘下のインプリントには、一般書のセント・マーティンス、SF/ファンタジーのTor、文芸のファラー・ストラウス＆ジルー、ノンフィクションのヘンリー・ホルトなどを持つ）。断片的な事実関係が明らかになるにつれ、キンドル版Ｅブックの価格を巡る争いが発端になっていたことがわかった。
アメリカで約2年前から発売になったキンドルは、パソコン画面よりも目に優しいＥインク、パソコンにつながなくても1分以内に買ったタイトルをダウンロードできるG3ネットワーク、通信費はアマゾン持ち、などの理由で着実に浸透していった。読書好きの人にとって何よりも魅力的なのが、ハードカバーならどう安くても20ドルはする売れ筋の新刊の多くが、キンドル版なら本屋に足を運ぶこともなく即座に9.99ドルという値段で読めることだ。
ただしこれは、アマゾンがハードカバーを1冊売ったときと同じ売上げを版元に渡す条件だったので、キンドル普及のため、しばらく赤字大出血を覚悟でアマゾンが一方的に設定した値段だったことも確かだ。出版社側にとっては、ハードカバーが売れようが、キンドル版がダウンロードされようが、同じ売上げが懐に入ってくるのだから、アマゾンがどちらを売っても構わないように思えるかもしれない。しかしその一方で、自社のキンドル版Ｅブックの値段設定に対し、何の発言権もないこと、Ｅブックの値段に比べて、書店に並ぶハードカバーの新刊が割高に見えてくることを懸念していた。

「エージェンシー・モデル」は定着するか
今回マクミランがアマゾンに提示した新たな条件とは「エージェンシー・モデル」と呼ばれ、Ｅブックの価格はマクミラン側が決め、アマゾンがエージェントとして売上げから30％を受け取るというものだ。マクミラン側にとっても事実上ハードカバーを1冊売るより粗利が減るが、アマゾンも赤字が解消されるのだから、悪い話ではない。今話題のiPadでも、アップルと主な出版社との間で、同じエージェンシー・モデルでの話がまとまりつつある。
この2年間Ｅブック市場はキンドルの独占状態（一説には70％）だったが、バーンズ＆ノーブルのNookやアップルのiPadを始め、徐々に他社のデバイスも出揃い始め、アマゾンが好き勝手できなくなりつつある。赤字覚悟で他のどこよりも安い9.99ドルでＥブックを売る傍ら、ハードウェアのキンドルを売って儲ける方法もこれからは通用しない。となると、マクミランがキンドル版の値上げを要求してきたのはアマゾンにとっても好都合だったとも思える。傾向として著者団体はマクミランを支持し、読者はアマゾンに肩入れする声が大きいが、これも自然の摂理だろう。
今回の騒動がマクミランの本だけで収まるとは思えず、他の大手出版社がこれに加わる可能性も十分に考えられる。両社とも内々にコメントを発表しているが、この先どんな形になろうともマクミランがアマゾンと取引停止することは双方とも考えておらず、アマゾンのサイトからマクミランのＥブックだけでなく、紙の本までほとんど取引停止という措置をとったのはアマゾンの判断だが、今回はひとまずアマゾン側が折れるしかないと表明している。
ガチのバトルのように見えて、実際はネゴシエーション
グーグル・プリントの和解案の件についても言えるが、アメリカでは訴訟や今回の全面対決もネゴシエーションの方法のひとつに過ぎず、相手をとことんつぶそうとケンカをしているのではなく、お互いの立場でバトルをした後は、双方にとっていいところに落ち着けるように、取っ組み合っているだけなのだ。アマゾンとマクミランはこうしてＥブックの適正価格を模索しているとも言える。
何事においても「和」を優先する日本人は、こういう「バトルごっこ」がうまくできなくて話し合いが感情的になりやすいし、意見の対立が即、人格否定になりがちだし、ガチンコで本音を出さないで解決しようとする分、後でストレスが溜まったりするのではないだろうか？　アメリカで繰り返される訴訟合戦が恐ろしいものに見えるかもしれない。だがこれはケンカ好きのアメリカ企業の常套手段で、自由市場主義に則った公平なルールでバトルをした後は、またビジネスパートナーとしていっしょに仕事をしていくのである。
マクミランCEO、ジョン・サージェントの言葉が頭を離れない。「我々の話し合いが決裂したのは、目先の儲けの話ではなく、電子本の長期的展望の違いからである」。未来を見据えた、これがまだ第１ラウンドなのだということだろう。
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・Amazon、MacmillanのKindleでの値上げ要求に降伏―消費者の判断は？（Tech Crunch Japan）
・アマゾンとマクミランがバトりんこ、仲良くＥブック適正価格を模索しだした—Amazon and Macmillan tango over the pricing of Kindle edition（マンハッタン Book and City）
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			<content:encoded><![CDATA[<p>posted by 大原けい(Lingual Literary Agency, NewYork)</p>
<p>1月29日の週末、何の予告もなしに米アマゾンのサイトから大手出版社の一つ、<a href="http://us.macmillan.com/" target="_blank">マクミラン</a>の本が急に買えなくなった（マクミランはドイツのホルツブリンクを親会社とし、傘下のインプリントには、一般書のセント・マーティンス、SF/ファンタジーのTor、文芸のファラー・ストラウス＆ジルー、ノンフィクションのヘンリー・ホルトなどを持つ）。断片的な事実関係が明らかになるにつれ、キンドル版Ｅブックの価格を巡る争いが発端になっていたことがわかった。</p>
<p>アメリカで約2年前から発売になったキンドルは、パソコン画面よりも目に優しいＥインク、パソコンにつながなくても1分以内に買ったタイトルをダウンロードできるG3ネットワーク、通信費はアマゾン持ち、などの理由で着実に浸透していった。読書好きの人にとって何よりも魅力的なのが、ハードカバーならどう安くても20ドルはする売れ筋の新刊の多くが、キンドル版なら本屋に足を運ぶこともなく即座に9.99ドルという値段で読めることだ。</p>
<p>ただしこれは、アマゾンがハードカバーを1冊売ったときと同じ売上げを版元に渡す条件だったので、キンドル普及のため、しばらく赤字大出血を覚悟でアマゾンが一方的に設定した値段だったことも確かだ。出版社側にとっては、ハードカバーが売れようが、キンドル版がダウンロードされようが、同じ売上げが懐に入ってくるのだから、アマゾンがどちらを売っても構わないように思えるかもしれない。しかしその一方で、自社のキンドル版Ｅブックの値段設定に対し、何の発言権もないこと、Ｅブックの値段に比べて、書店に並ぶハードカバーの新刊が割高に見えてくることを懸念していた。</p>
<p><span id="more-1980"></span></p>
<h3>「エージェンシー・モデル」は定着するか</h3>
<p>今回マクミランがアマゾンに提示した新たな条件とは「エージェンシー・モデル」と呼ばれ、Ｅブックの価格はマクミラン側が決め、アマゾンがエージェントとして売上げから30％を受け取るというものだ。マクミラン側にとっても事実上ハードカバーを1冊売るより粗利が減るが、アマゾンも赤字が解消されるのだから、悪い話ではない。今話題のiPadでも、アップルと主な出版社との間で、同じエージェンシー・モデルでの話がまとまりつつある。</p>
<p>この2年間Ｅブック市場はキンドルの独占状態（一説には70％）だったが、バーンズ＆ノーブルのNookやアップルのiPadを始め、徐々に他社のデバイスも出揃い始め、アマゾンが好き勝手できなくなりつつある。赤字覚悟で他のどこよりも安い9.99ドルでＥブックを売る傍ら、ハードウェアのキンドルを売って儲ける方法もこれからは通用しない。となると、マクミランがキンドル版の値上げを要求してきたのはアマゾンにとっても好都合だったとも思える。傾向として<a href="http://www.authorsguild.org/advocacy/articles/the-right-battle.html" target="_blank">著者団体はマクミランを支持し</a>、読者はアマゾンに肩入れする声が大きいが、これも自然の摂理だろう。</p>
<div id="attachment_1990" class="wp-caption alignnone" style="width: 430px"><img class="size-full wp-image-1990" title="authors_guild_supports_macmillan" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/uploads/2010/02/authors_guild_supports_macmillan.jpg" alt="マクミラン支持を表明した全米作家協会のサイト" width="420" height="364" /><p class="wp-caption-text">米国作家協会（the Authors Guild）はマクミラン支持を表明した。</p></div>
<p>今回の騒動がマクミランの本だけで収まるとは思えず、他の大手出版社がこれに加わる可能性も十分に考えられる。両社とも内々にコメントを発表しているが、この先どんな形になろうともマクミランがアマゾンと取引停止することは双方とも考えておらず、アマゾンのサイトからマクミランのＥブックだけでなく、紙の本までほとんど取引停止という措置をとったのはアマゾンの判断だが、今回はひとまずアマゾン側が折れるしかないと<a href="http://www.amazon.com/tag/kindle/forum/ref=cm_cd_tfp_ef_tft_tp?_encoding=UTF8&amp;cdForum=Fx1D7SY3BVSESG&amp;cdThread=Tx2MEGQWTNGIMHV&amp;displayType=tagsDetail" target="_blank">表明している</a>。</p>
<div id="attachment_2006" class="wp-caption alignnone" style="width: 430px"><img class="size-full wp-image-2006  " title="amazon_accepts_macmillan's_terms" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/uploads/2010/02/amazon_accepts_macmillans_terms1.jpg" alt="アマゾンは最終的にマクミランの出した条件を受け入れた。" width="420" height="497" /><p class="wp-caption-text">アマゾンは最終的に、マクミランの出した条件を受け入れた。</p></div>
<h3>ガチのバトルのように見えて、実際はネゴシエーション</h3>
<p>グーグル・プリントの和解案の件についても言えるが、アメリカでは訴訟や今回の全面対決もネゴシエーションの方法のひとつに過ぎず、相手をとことんつぶそうとケンカをしているのではなく、お互いの立場でバトルをした後は、双方にとっていいところに落ち着けるように、取っ組み合っているだけなのだ。アマゾンとマクミランはこうしてＥブックの適正価格を模索しているとも言える。</p>
<p>何事においても「和」を優先する日本人は、こういう「バトルごっこ」がうまくできなくて話し合いが感情的になりやすいし、意見の対立が即、人格否定になりがちだし、ガチンコで本音を出さないで解決しようとする分、後でストレスが溜まったりするのではないだろうか？　アメリカで繰り返される訴訟合戦が恐ろしいものに見えるかもしれない。だがこれはケンカ好きのアメリカ企業の常套手段で、自由市場主義に則った公平なルールでバトルをした後は、またビジネスパートナーとしていっしょに仕事をしていくのである。</p>
<p>マクミランCEO、ジョン・サージェントの言葉が頭を離れない。「我々の話し合いが決裂したのは、目先の儲けの話ではなく、電子本の長期的展望の違いからである」。未来を見据えた、これがまだ第１ラウンドなのだということだろう。</p>
<p>■関連記事<br />
・<a href="http://www.dotbook.jp/magazine-k/2009/11/12/who-won-the-9-price-war/" target="_blank">本の値引き競争で笑うのは誰？</a><br />
・<a title="Amazon、MacmillanのKindleでの値上げ要求に降伏―消費者の判断は？" rel="bookmark" href="http://jp.techcrunch.com/archives/20100131amazon-caves-to-macmillans-ebook-pricing-demands/" target="_blank">Amazon、MacmillanのKindleでの値上げ要求に降伏―消費者の判断は？（Tech Crunch Japan）</a><br />
・<a href="http://oharakay.com/archives/2032" target="_blank">アマゾンとマクミランがバトりんこ、仲良くＥブック適正価格を模索しだした—Amazon and Macmillan tango over the pricing of Kindle edition（マンハッタン Book and City）</a></p>
<p align="left"><a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%B3%E5%AF%BE%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%80%81%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%AE%E9%A1%9B%E6%9C%AB+http://bit.ly/dtn6tv+%23magazine_k" title="Post to Twitter"><img class="nothumb" src="http://www.dotbook.jp/magazine-k/wp-content/plugins/tweet-this/icons/tt-twitter.png" alt="Post to Twitter" /></a> <a class="tt" href="http://twitter.com/home/?status=%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%B3%E5%AF%BE%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%80%81%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%AE%E9%A1%9B%E6%9C%AB+http://bit.ly/dtn6tv+%23magazine_k" title="Post to Twitter">Tweet This Post</a></p>]]></content:encoded>
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