2009年10月 のアーカイブ

スウェーデンの電子書籍を図書館で借りてみた

2009年10月29日 木曜日

posted by Hokuo

ebookUniverse

アマゾンのキンドルが世界各地から利用できるようになったこともあり、電子書籍への注目が集まっているので、電子書籍事情を調べてみた。 今はまだ発展途上で、いろいろな端末がいろいろな形式で流通しているようで、ただ混乱してしまった。

スウェーデンの電子書籍は、Bonnierförlagen, Natur och Kultur らの出版社によって2000年に設立されたElib ABによってデジタル化され、流通が行なわれている。 読書用のプログラムは標準のEPubも少しふえているようだが、Adobe Digital Edition, Mobipocket, MsReader, Touch & Turn の四種類から選べるようになっている。

便利なのは、住んでいる地域の図書館で借りられる電子書籍を、Elibサイトから直接ダウンロード出来るサービスだ。実際にダウンロードする前にAdobeIDを取得しておき、無料のAdobe Digital Editionをダウンロードし、借りられる電子書籍を選んでクリックするだけ。(但し、図書館の貸し出しカード番号の入力が必要) 貸し出し期間の一週間が過ぎれば自動的にアクセスできなくなる。これなら、図書館に出かけられない人々にも簡単に自宅でアクセスできるので便利だと思った。

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Wikimedia Conference Japan 2009への誘い

2009年10月28日 水曜日

posted by Ks aka 98(ウィキメディア・カンファレンス・ジャパン2009)

ウィキペディアは、インターネット上にある、メディアウィキを使った、フリーな、多言語の、誰でも匿名で編集できる百科事典である。百科事典としては、じゅうぶんな認知度と、かなりな影響力と、そこそこの信頼性を得ているようだ。ウィキメディア財団によって運営されるプロジェクトのひとつで、ほかにはウィクショナリー(辞書)やウィキブックス(教科書)などがあり、これらの日本語版も、それほど活発ではないが存在している。

パソコンでも携帯でも、iPhoneでも閲覧が可能なインターネットのコンテンツで、専用のモバイル端末もある。ブラウズ用のスタイルのほかにプリントアウト用のスタイルも用意され、最新版をPDFに変換もしてくれる。手間をかければ、他のファイル形式に変換することもできるだろう。既にCD-ROM版や印刷・製本されたものも売られているし、必要なところだけ製本ができるサービスもある。検索の入り口としてはグーグルが使えるし、専用の検索機能もある。もちろん全文を検索することが可能だ。画像や音声などを使うこともできる。ライセンスを守れば、いかようにも改変ができ、商用利用も認められている――電子出版、電子書籍の視点からウィキペディアを説明すると、そういうことになるだろうか。日本語版には導入されていないものも含まれるけれど。

ウィキメディアの諸プロジェクトに参加する人々を、ウィキメディアンと呼ぶ。11月22日に、ウィキメディアン有志によって、初の大規模な催しとして、ウィキメディア・カンファレンス・ジャパン2009(Wikimedia Conference Japan 2009)というものをすることになった。

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フランスからの声、エジプトからの声

2009年10月27日 火曜日

posted by 岡本真 (ACADEMIC RESOURCE GUIDE編集長)

はじめに

2009年秋。9月中旬と10月上旬に「本と出版の未来」を考える上で世界的に重要な人物が2人、国立国会図書館で講演した。一人は9月15日と17日に国立国会図書館の東京本館と関西館で「インターネットと文化:チャンスか危機か」と題して講演したジャン-ノエル・ジャンヌネー氏(前フランス国立図書館長、ユーロパルトネール所長)、もう一人は10月2日に東京本館で「パピルスからPDFへ:よみがえるアレクサンドリア図書館」と題して講演したイスマイル・セラゲルディン氏(アレクサンドリア図書館長)である。すでに両氏の講演については、ニュースサイトやブログで報じられているので、ここでは都合3回の講演を聴いて考えさせられた彼我の差を記しておく。

ジャンヌネー氏

ジャン-ノエル・ジャンヌネー氏

二つの肯定-技術革新とグーグルと

両氏、特に『Googleとの闘い』(岩波書店、2007年)と日本語訳された書籍の著者であるジャンヌネー氏の姿勢は、おそらくは聴衆の一部の期待に反して、デジタル化に代表される技術の進歩、そして、その最先端を行くグーグルを真っ向から否定するものではなかった。これまでその発言が注目されることが多くはなかったセラゲルディン氏にしても、技術の進歩を果敢にリードするグーグル創業者らを讃える言葉をスピーチに交えたのである。グーグルに象徴されるデジタル化の波への感情的な反発を抱えて会場に足を運んだ聴衆がいたとすれば、さぞかし落胆したことだろう。

だが、もし残念な思いを抱えたまま会場を後にした参加者がいたとすれば、非常に残念なことだ。それほどに両氏の講演は日本における「本と出版の未来」を考える上での示唆に満ちていたのだから。

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“BookServer”これは驚き!

2009年10月26日 月曜日

posted by 萩野正昭

「アマゾンだ やれグーグルだ 我一人」……一句、最近の心境をのべてみる。

冗談はさておき、重要なニュースがとび込んできた。「インターネット・アーカイブ(とその友人たち)が”BookServer”を発表」。「これはグーグル、アマゾン、そしてアップルの真の競争相手になる可能性がある」――とある。わが心境の琴線がびりびり振れた。興奮気味に伝えられた発表の概要を翻訳したのでまずはお目通しいただきたい。詳細レポートはフラン・トゥーラン(Fran Toolan)によるものだ。

BookServer構想の概念図

BookServer構想の概念図

ブルースター・ケール(Brewster Kahle)、この名前に覚えのある人は少なくないとおもう。WaybackMachineで有名なインターネット・アーカイブ(Internet Archive)の創始者、図書館長。かつて『季刊・本とコンピュータ』(2003年冬号)で、室謙二さんと二木麻里さんが”Book Mobile”計画の全容をレポートした。私はその時からブルースター・ケールという名前が頭の中から離れない。

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インターネット・アーカイブのBookserver構想

2009年10月26日 月曜日

posted by ボブ・スタイン (Bob Stein)

インターネット・アーカイブがとてもエキサイティングで、ことによると根本的な変化を生むかもしれないBookServer構想を発表した。インターネット・アーカイブのブルースター・ケールとピーター・ブラントリー、おめでとう。これはグーグル、アマゾン、そしてアップルの真の競争相手になる可能性がある。

以下は、この発表イベントのフラン・トゥーランによる詳細な解説の再投稿である。

すべてが変わった日

フラン・トゥーラン (Fran Toolan)

bookserver

分かってる、大げさに聞こえるタイトルだが信用してほしい。2009年10月19日を記憶すべき日として書き留めてくれ。

自分のキャリアにおいて、デモを見て「ぶっ飛ばされた」ことは滅多にない。今夜は「ぶっ飛ばされた」ことをとても説明できそうにない。その動きを追っておくべきだったのだろうが、僕はそれをしてなかった。完全に不意打ちを食らった形である。チームを率いる優れた才能であるブルースター・ケールと、ブルースターの「評議会」で役割を果たした個人や企業からなるグループ全員に不意打ちを食らったのだ。

僕が見たのは電子ブックの熱心なファンが持つ夢やヴィジョンの多くで、それが今夜いたるところで明白な現実になっていた。僕はブリュースター自身の了解を得て「明白な」と言うが、それはゴールデンタイムに登場する準備はまだできていないけれど、デモはその可能性に僕の頭をクラクラさせるに十分だった。これでも知りたくないなんて言うなら、全力で僕が見たものをレポートさせてもらおうか。

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