Chinese New Year Poster 大過牛年

對錘門神秦瓊

民間文化の活力を編む…… 杉浦康平

『漢聲』の黄永松と呉美雲

粘り強い編集力と、創意あふれるブックデザインで、この雑誌を世界に比類のない刊行物に育てあげた。取り組む主題は、中国民衆のエネルギーに支えられた民間文化。精力的な現地調査を積み重ね、西欧化された現代人の目が届かぬ伝統文化の核心をつかみとり、独自の映像語法を駆使して語りつくす。漢聲の試みは、中国文化の枠を越え、アジア全域の心ある人びとに強い衝撃をあたえている。  
『アジアの本・文字・デザイン』より
『アジアの本・文字・デザイン』


杉浦康平(すぎうらこうへい)日本のブックデザイン第一人者。現在、汎アジア的視点から東アジア諸国の出版人との連携を深め、21世紀の本の世界とアジアの関係を展望。『宇宙を呑む−アジアの宇宙大巨人の系譜(講談社)』など著書多数。


春耕畿田・春牛図

漢聲とボイジャー ボイジャー代表取締役 萩野正昭

1992年ボイジャーは米国Voyagerの兄弟会社としてスタートしました。情報化時代をリードした米国から私たちは不断に学ばなければなりませんでしたし、会社としても米国の兄を頼りにしたのです。一方でボイジャーはアジアの一員である自分をつねに意識してきました。
1997年から始まった季刊『本とコンピュータ』の活動は、ボイジャーに新しい兄弟を教えてくれました。黄永松、呉美雲との出会いです。彼ら「漢聲」の活動に私たちは心から敬意をいだき、つくりだされる品位と確かさに心を打たれました。この力はどこからくるものなのだろうか、彼らが深く伝統を重んじ、人の生活に営々と積み上げられた技術と美の力に注目していることを知りました。
「New Year Posters」は、私たちが「漢聲」を知る最初のきっかけをつくったものです。中国民衆の幸福への願望が明快に描き表されています。この豊かさへのあこがれこそ共感の源だと思います。私たちは何年も、「贈りもの」としてこれを待ち望む立場にすぎませんでした。昨年の「大過鼠年」につづき2009年「大過牛年」をお送りできる喜びをかみしめ、「漢聲」とともにボイジャーもまた幸福をお届けする伴走をしようとおもいます。
これはボイジャー自身にとって、いまなしえるアジアへの架け橋なのです。